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2017.02.28 (Tue)

「ポーの一族~春の夢~」第三話



月刊フラワーズ4月号が発売されました。

「ポーの一族」の新作「春の夢」も第三話となりました。

回を追うごとに面白くなってきてますが、話の流れはまだ見えてきません。

毎回楽しみではありますが、
分厚い雑誌を毎月持って帰るのはなかなかキツいものがあります(笑
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2017.01.28 (Sat)

「ポーの一族」新作第2話



月刊フラワーズ、昨年の7月号は萩尾望都先生の「ポーの一族」新作が掲載されたので、
かなり売れたようです。

その新作「春の夢」の第2話が今日発売されたフラワーズ2017年3月号に載っております。

いやあファンのみなさん、だいぶ待ちましたね。
今後は連載になるようです。
しばらく毎月買わねばなりません。
分厚い雑誌なので、置き場所がなあ。。





今号はエドガーのチケットホルダーがスペシャルふろく。



しかし「ポーの一族」32pなのに、ほとんど雑誌名ですな(笑
22:01  |  Book(少女・少年漫画)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.01.04 (Wed)

佐藤史生の七生子シリーズ


「七生子シリーズ
死せる王女のための孔雀舞(パヴァーヌ)」
佐藤史生著
新書館ペーパームーンコミックス
1983年発行

佐藤史生先生はポスト24年組にあたる漫画家さん。

萩尾望都先生のファンで、彼女のアシスタントをしていたときのこと、
萩尾先生らがヨーロッパ旅行中、留守番して猫の世話をしていたら、
編集さんが来たので、描きなぐったようなものを見せたのがデビューのきっかけ。



ペンネームはソルティー・シュガーからとったらしい。
(ペーパームーンファンタジイシリーズ「少女漫画・千一夜」新書館、1980年。
における佐藤史生インタビュー「SFには精神を翔ばせる遊び心があるのです」より)

彼女の作品はSF系が多く、この七生子シリーズのような現代ドラマや
デヴィッド・ボウイみたいな女性、小尾倭さんが活躍するコメディ作品は
珍しいんじゃないかと思います。
SFないし怪奇ものに合いそうな彼女のソリッドなタッチ(しかしそこが魅力)は、
やはり少女漫画的な作品には合わなかったのでしょう。

本書は雑誌グレープフルーツに掲載された加賀見七生子がヒロインの七生子シリーズ、
「雨男」
「死せる王女のための孔雀舞」
「さらばマドンナの微笑」
「我はその名も知らざりき」
に「夢喰い」を併録。

ちょっと大人びた高校生の七生子に起こる、
ちょっと普通じゃないギリギリ危うい出来事を耽美的に描いてます。



画風も、お話の内容も、そして漫画の表現方法も、ヒロイン(肩幅広い)も、
少女漫画的ではなく、むしろ同人誌的とも思えるけど、
そこが妙に魅力的でわたしの好きな漫画のひとつ。

先にあげた小尾倭さんが主役のコメディも、絶対コメディに似合わぬタッチで描かれる、
シリアス・ギャグに惹きつけられるものがありました。

24年組の台頭の後、80年代に入ると、ポスト24年組の方々の活躍や
うまへた絵の漫画家さんの登場と、少女漫画の多様化する時代にあって、
佐藤史生先生の特異な才能は多分にマニアックではあったろうけども、
一方で光を放っておりました。

ただ…、彼女は2010年に亡くなってしまったので、
新たな作品を読むことが出来ないのが、なんとも残念です。

あらためてご冥福をお祈りいたします。
08:28  |  Book(少女・少年漫画)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.05.28 (Sat)

「ポーの一族」の新作



フラワーズ7月号を先月号に続いて買いました。

先月号は吉野朔実先生の遺作が載ってたからですが、
今月号は萩尾望都先生の「ポーの一族」新作が掲載されてるからです。

「春の夢」と題された作品で、1940年代のイギリス郊外を舞台に、
エドガーとアランがひさしぶりに登場します。
エドガーとある少女との出会い。
それにシューベルトの歌曲「春の夢」が重要な役割を果たしています。

今回はVol.1で次は冬ごろらしいです。
待ち遠しいですね。

昔の「ポーの一族」とは何十年もの時を経ているだけに絵がかなり変わっているので、
ファンの方々がどのように感じるか興味があります。
表紙のエドガーの髪の毛の細かさがすごい!



なお本号には萩尾望都先生と山岸凉子先生の対談も載っており、
さらに付録で「訪問者」と「湖畔にて」がまとまった小冊子つき。
こちらは昔描かれた「トーマの心臓」の番外編ですね。
わたしは「湖畔にて」を読んでなかったのでちょうどよかったです。

さてさて、次の掲載が何月号かわからないので、買い忘れないように気をつけないと。
22:46  |  Book(少女・少年漫画)  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2016.05.03 (Tue)

吉野朔実先生ご逝去



昨日のネットニュースで、漫画家の吉野朔実先生が4月20日に
ご病気で亡くなっていたことを知りました。

まだまだお若いこともあり、また本の雑誌社から出ている「吉野朔実劇場」の
数年に一冊ぐらいのスパンででる新刊はまだかなあ、なんて考えている矢先だったので
びっくりしました。



さらにいま店頭に並んでいる月刊フラワーズの6月号に「いつか緑の花束に」という
吉野先生の読み切り漫画が掲載されてるのを知って買い求めました。
遺作のようです。

相変わらず見ていてドキっとする人物の万華鏡のような目が印象的で、
霊が出てくるとはいえ若者の明るい未来を予感させるお話なので、
どうにも遺作と信じられない気持ちです。
私とフラワーズというインタビューも一頁載っています。



吉野先生の作品は若い頃、ぶ~けを毎月読んでいたときに「月下の一群」を知って、
そのスタイル画のような描線とおとなっぽいストーリー展開に魅せられました。

近年は純粋な漫画ではなく、漫画エッセイ「吉野朔実劇場」に描かれているような
読書家としての吉野先生に興味と憧れを抱いてました。

こんなに早く、吉野先生の新たな漫画も新たな読書話も読めなくなるのは残念です。

ご冥福をお祈りいたします。
08:19  |  Book(少女・少年漫画)  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2016.02.11 (Thu)

「だがしかし」1-4巻


「だがしかし」
既刊1~4巻
コトヤマ著
小学館 少年サンデーコミックス
2014-2015年発行

長い間買うか買うまいか迷っていた「だがしかし」既刊4冊大人買いしてしまいました。
(4冊で大人買いというのもなんだけども)
前々から気にはなっていたのだけど、最近は漫画よりラノベ読む方が気楽なのよね。
何なんでしょうね。

「だがしかし」はもちろん皆様ご承知のように駄菓子漫画。
地方の駄菓子屋さんのひとり息子ココノツくんは漫画家になる夢があり、
父親のやってる駄菓子屋さんを継ぎたくありません。
あるとき、大手菓子メーカー枝垂カンパニーの社長令嬢、ほたるさんがやってきて、
ココノツくんの父親をヘッドハントしようとします。
しかし父親はココノツが駄菓子屋さんを継がないと行きたくないというものだから、
ほたるさんはココノツくんのとこにしょっちゅうやって来ては
あれやこれや駄菓子の魅力を教え、駄菓子屋さんを継がせようと教育するのでした。
そのほたるさんというのが美人で巨乳だけど目つき悪く三白眼。
毎回変なキメポーズでココノツくんの駄菓子屋さんに登場します。
そして毎回個別の駄菓子について蘊蓄を披露するのでした。
駄菓子愛がハンパなく、恍惚とした表情で、
お洋服べちょべちょにしながら駄菓子食べまくります。

女性はもうひとり、ココノツくんの幼なじみで彼のことが好きなサヤ。
ほたるさんにサヤ師と呼ばれる彼女はほたるさんに輪をかけた三白眼。
彼女の双子の兄でココノツくんの親友豆(とう)も加わり、
毎回駄菓子をめぐる馬鹿馬鹿しくも楽しいお話が展開します。

一話一話は短いですが、スタイル画のようなほたるさんに、
昔のガロに載ってた絵柄のようなココノツくんの取り合わせが
妙に魅力的なのです。
ちなみにわたしはサヤ師がかわいくて好きです(右上の2巻の表紙の女性です)。

登場する駄菓子は、わたしが子供の頃お世話になったふがしとかラムネとか、
菓子じゃないけどなつかしのようかいけむりやめんこのような遊びを始め、
わたしは近年知ったチョコバットやうんチョコのような新しいものまで、多種多様。
「だがしかし」を読むと駄菓子の知識が物凄く増えます。

そうそう、アニメも好評放送中ですが、深夜なので、
録画機ないわたしは観れないのじゃ…残念。
08:21  |  Book(少女・少年漫画)  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

2016.01.02 (Sat)

魔女はホットなお年頃


「魔女はホットなお年頃」
竹宮恵子著
竹宮恵子作品集3、4
小学館
昭和54年発行

TwitterのTLで「魔女はホットなお年頃」というテレビドラマを知りました。
1970-1971年の作品で、主演は新藤恵美さん。

新藤恵美さんといえばボウリングブーム真っ只中に放送された
「美しきチャレンジャー」の主演で初めて知った女優さん。
「ウルトラセブン」のモロボシダン役で人気のあった
森次晃嗣氏が共演していたこともあり、話題だったわけですが、
わたしは新藤さんはこのドラマが初主演くらいに思っていました。
ところが、実はずっと以前から女優さんをなさっていて、
「魔女はホットなお年頃」は「美しきチャレンジャー」の少し前の主演作なのですね。

というわけで興味を持って調べたら、なんと竹宮恵子女史がドラマ放送当時、
コミカライズしていることを知り、Amazonで古本を注文し入手しました。

キツネのコン子が人間の女性に化け、魔法を使って様々な騒動を巻き起こしながら、
人間の少年と恋に落ちる話です。



竹宮先生の当時の輪郭の太い線による絵が興味深いです。
楽しいコメディなのだけど、時折挟まれる深刻な状況やミュージカルちっくな描写、
「自己批判」という言葉が世相を反映しているようです。

ドラマでは当時の美人女優、奈良富士子さんも出ていたようで、
どんな役柄だったのか興味を持ちました。
あの「奥さまは魔女」とちょっと似ているのですが、
この番組はちょうど「奥さまは魔女」の後番組なので、
ねらって作られたようです。
ちなみに「魔女はホットなお年頃」の後番組はあの「仮面ライダー」で、
以降昭和仮面ライダー時代が延々続きます。

漫画に話を戻すと、その後の竹宮先生の作品とはひとあじ違う、
元気いっぱいのヒロインの活躍ぶりが楽しい作品で、
1970年代の懐かしさが蘇ってきました。
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2014.12.29 (Mon)

曽祢まさこと○○時代


「ジョリー&マリー恋の方程式」
曽祢まさこ著
講談社コミックスなかよし
昭和54年発行
(ジョリー&マリー恋の方程式、だめネコ専科、あれがうわさのシンデレラ、
ダウンタウン狂詩曲、天使がすんでるあの町は、収録)

かつて旺文社から発行されていた、「中一時代」とか「高二時代」といった
学習・受験雑誌がありましたね。
わたしも毎月とってたのですが、
こうゆう雑誌は漫画なんかもほんのちっと載ってたりしたので、
多分その○○時代のどこかで読んだんだと思います。
といって、あんま自信のある話でもないのだけど。

なにが?って、曽祢まさこ先生の漫画のことなのです。
タイトル覚えてませんが、少年と少女が好きあって、
最後に心中しちゃう内容の短編漫画なのです。
おいおい受験雑誌で心中かよ、なんて今だから思うこと。
当時はなんとも思いませんでした。
主人公の少年だか少女だかが読んでる本でハンス・カロッサなんて名前が出てきて、
おっ、かっこいいな(なにがさ)みたいな。
そうそう、カロッサで思い出しましたが、少年は医者を目指してたような気がします。
絵柄が昔の少女漫画みたいで、すごくかわいらしいので印象に残りました。

次に曽祢先生の作品を読んだのはずっと後で、毎月LaLaを購読していたころです。
白泉社の月刊LaLa昭和54年3月号に掲載された「天使がすんでるあの町は」で、
写真のコミックスの最後に収録されております。



このコミックスはそれが懐かしくて古本屋さんで買い求めたものです。

そのころのLaLaは、24年組の漫画家先生たちが大勢活躍してたけど、
彼女らの先鋭的な作風とは対局的な、オーソドックスで昔風な少女漫画で、
LaLa風とはちょっと違う曽祢先生の作品は逆にインパクトがありました。

曽祢先生はホラー漫画が有名なようで、この方面は読んでないけど、
この王道少女漫画な絵のタッチと、ホラーとのミスマッチ感も良いかもですね。
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2014.04.05 (Sat)

みかん・絵日記


「みかん・絵日記」全6巻
1997-1998年発行
「みかん・絵日記 特別編」全2巻
2008年発行
安孫子三和著
白泉社文庫


1.発端は○○の囁きニャ

先日浮き世離れした美人の知り合いが「オマエこれ買エ、読メ」と
「みかん・絵日記」という漫画を推薦してきたもので、ちょっくら検索してみたら、
ぬぁんとー、花ゆめコミックスで全14巻に特別編が3巻…都合17冊ぅ~?
そんな長いの読めんわい!
と思ったけど、現在入手可能な白泉社文庫の方では6冊+特別編2冊で計8冊。

これならなんとかなるかなあ、と本屋さん行ってみたら、
ちょうど全巻在庫ありまして…高いところに置いてあったので、
キャッシャーにいた店員さんチラ見したら目が合っちゃって、
脚立片手に近づいてきた彼に「どれですかー」ときかれたので、
「これ全部くださいー」

てなわけで、めでたく大人買いです。
冷静になってよく考えたらば、17冊が8冊になったからって、
一冊あたりの頁数が増えてるだけで、読む分量変わんないんですけどねー。
まぁ気分の違いってやつですの。

どうも花ゆめコミックスの方には、おまけ作品やほかの短編漫画も
収録されてたようですね。


2.「みかん・絵日記」とはニャ



ところで、安孫子三和さんという漫画家さんのお名前には
うっすら記憶がないこともないのですが、
「みかん・絵日記」という作品は知りませんでした。
調べてみると、シリーズ以前の単発作品として「叶夢と不思議な猫」が
LaLaに掲載されたのが1987年、その後1988年から連載されたらしいです。
一方わたしは多分85年くらいにはLaLa買わなくなっちゃったんですよねー。
だから知らないのも当然なのでした。てへへ。

「みかん・絵日記」は小学5年生の吐夢少年がひょんなことから飼うことになった、
人間の言葉をしゃべる猫が主人公です。
オレンジ色していることからみかんと名付けられた猫は、
人間語がしゃべるだけではなく、お酒好きで、後ろ足二本で立って歩きます。
絵日記も書きます。
でもそのことはおうちの中だけの秘密です。

そんなみかんと吐夢をはじめとした草凪家の家族、そのまわりの人々、
みかんをとりまく犬のももじや近所の猫たちの日常や事件や
冒険を描いた素敵な物語です。


3.なかよくなりたひニョ

動物が人間語しゃべる設定は、お話しの世界ではいくらでも例があります。

漫画の世界で、しかも猫に限るとすれば、わたしがまず思い浮かべる有名なしゃべる猫は
大島弓子女史の「綿の国星」に登場するチビ猫…といいたいところですが、
これはドレスを着て擬人化されてるとはいえ、会話が通じているのは猫同士であって、
人間にはニャアニャアとしか聞こえてません。

""
↑須和野チビ猫くん

「じゃりン子チエ」の小鉄も同様だし、「いなかっぺ大将」のニャンコ先生は、
たしか大ちゃんとは話が通じたのかな。

とゆうわけで、記憶の箪笥の引き出しあけて出てくる人間としゃべる猫は、
ますむらひろし氏のアタゴオル・シリーズに出てくる
デカくてちょっと不貞不貞しい糸目の猫ヒデヨシかなあ。
あと最近、ブログの知り合いの方の記事で
萩尾望都先生の「レオくん」という作品を知りました。
未読ですが、このレオくんという猫も二足歩行し人間と会話するようです
(これもそのうち読んでみたひ)。

このような猫をはじめとした動物たちとコミュニケーションがとれるという
シチュエーションの多さは、動物好きな人間たちの「こうだったらいいな」という
願望によるものでありましょう。

そんなコミュニケーション願望の対象は動物にとどまらず
無機質な存在にも及ぶのでありまして、
たとえば大昔のアニメ「スーパージェッター」においては、
ジェッターくんの乗り物流星号が何者かに操作されて行方不明となってしまう
エピソードがあり、ラスト、流星号とジェッターくんが再会するシーンで、
電子頭脳を積んでるとはいえ、乗り物にすぎない流星号が
ジェッターくんに嬉しさのあまりまるで犬のように体をこすりつける描写がありました。

また大昔の特撮ドラマ「ジャイアントロボ」では、
あるエピソードで敵に両目をつぶされたロボに、
大作くんが「すぐ直してあげるからね」と語りかけると、
ロボが「ま″」とうなずくシーンがあり、
また最終回では大作くんの命令を無視し、
ギロチン帝王を抱えて飛び宇宙空間で自爆するという、
涙なくしては見れない展開もあったのでした。

極めつけは松本零士氏の大昔の漫画「セクサロイド」。
最終話、ヒロインのセックス用アンドロイドのユキ7号と人間との間に
子供ができちゃうという非現実的ラストシーンには思わず感動しました。


4.昔の話でごめんニャさい

動物界には人間の言葉のようには細かいニュアンスを表す言語系統は
ないように思われます。
しかし、猫と住んでいたときの経験ですが、
彼は、A地点からB地点へ飛び移るときにこけると、慌てて見られたかどうか、
こちらを確認するのです。
それでわたしは一拍遅れながらもわざと目をそらして
「見てないよー」なフリをすると彼は満足して毛繕いを始めるのでした。

また、ごはんがないとき、ちょこちょこちょことこちらへ寄ってきては「ねえねえ」とばかり前足を座ってるわたしの膝に置き、
その後ごはんのお皿の方へ行きくんくん匂いを嗅いだ後振り返って
「にゃーお(ないよー)」と教えるのでした。

天井にGが出現したときはじっと目をそらさず見張っててくれ、
わたしはその間にスプレーを取りに行ったのでした。



ちょっくら話飛びますが、柴田よしきさんのミステリ、
猫探偵正太郎シリーズの主人公正太郎くんは人間の言葉は話せないけど、
人間の言葉を理解する猫です。
彼は器用にもパソコンを起動させ(作者の飼い猫が実際やったことらすい)
壁紙に使われた美人猫の写真にうっとりするのですが、
実はわたしと住んでいた猫も勝手にテレビを消したことがあります。わたし淋しいからテレビつけっぱなしで寝ちゃうのですが、
あるときの朝、なぜかテレビが消えてたのです。
単純なボタン式のスイッチですから、猫が「うるさいにゃん」と
猫パンチでスイッチ消したに違いありません。
まぁひとに話すと馬鹿にされますがね、わたしはそう信じております。

そんな風に彼らは人間と同じようにはしゃべれないけれど、
実に人間と共通する感覚やコミュニケーション能力を持った愛すべきやつらです。
だから人間語をしゃべれなくても、それで十分とも思うのです。


5.またたび…ニャニャ…ふたたび「みかん・絵日記」



「みかん・絵日記」は猫が人間語をしゃべるという点では
非現実的なシチュエーションの漫画ではありますが、
現実的な展開もあり、みかんにもあるとき子供ができます。
りんご(こりんご)と名付けられたその子もまた人間語をしゃべるようになるのですが、
彼と雪緒おばーちゃんとのふれあいはこのシリーズの白眉で、
かなりキます…泣けます(6巻)。ほかに感動的なエピソードはといえば、
・三陸海岸への家族旅行のお話(1巻)
・みかんの前の飼い主のじィさんとの触れ合い(2巻)
・老猫ギーじいさんとの出会いと別れ(4巻)
・こりんごが拙い人間語をしゃべり始めるのと入れかわりに
みかんがしゃべれなくなるお話(4-5巻)
・クロブチとハナちゃんの恋のゆくえ(6巻)
といったところでしょうか。
後述の理由により、特別編からは選んでないですが。


6.感動いっぱい、読んで良かったニャン!

この「みかん・絵日記」には猫や犬…そして人間の素敵な気持ちが、これでもかと
ふんだんに描かれてますが、読み終えて感じたのは、
人間と動物との付き合い方という、現実的な命題でありました。
その意味で楽しいだけの絵物語ではなく、
人間以外の存在に対していろいろ考えさせる寓話となっている気もします。

一方、散見される動物たちの人間に“飼われている”という認識、
そしてそのことによる責任感はちょっと気になりました。
「飼われてる身だから」というセリフを読むとせつなくなります。
かなり昔の作品ですから、時代性なのか。
わたしんちに犬がいたのはわたしが小さい頃なので犬の場合はよくわかりませんが、
とりあえず猫に関しては、「飼われている」なんて顔でも態度でもなかったなあ(笑

なお、特別編の方は、「みかん・絵日記」の終了後数年を経て、
白泉社のメロディに改めて掲載されたもので、内容も番外編の域を出ず、
絵の質も本編とはかなり違ってしまってラフな描写になっているのが残念です。

本編に関していえば、この漫画、なんといってもみかんをはじめ
動物たちの表情がめちゃくちゃかわいいです(とくに伽羅たんモエー☆)。
思わずドッキンとする表情やセリフにいっぱい出会える作品でした。

ちなみに頭に残ったセリフは、吐夢のお母さんが小さいころの子育てを思い出して云う、
「お母さんたちも一緒に育ててもらったの」。

しかし、少女漫画のお母さんって、なんでみんな若くみえて可愛いんだろう。
やまざき貴子さんの「っポイ!」の主人公のお母さんなんかも可愛いかったなあ…。

ともあれ漫画すんごくひさびさに読みましたが、素敵なお話でお腹いっぱい、
「ごちそーまいたっ☆」
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2013.12.29 (Sun)

いらかの波






「いらかの波」(全10巻)
河あきら著
集英社マーガレット・コミックス
1979~1981年発行

男性の名前のように見える河あきら先生ですが、れっきとした女性です。

「いらかの波」は別冊マーガレット昭和52年4月号~53年5月号、
昭和53年9月号~54年11月号、55年1月号~11月号までと三期にわけて連載されました。

両親をなくし施設で育った主人公渡は善良な小林夫婦に引き取られ小林渡となります。
彼は中学、高校時代を友人たちとともに明るくバイタリティある生活を過ごしながら、
実父の職業であった大工さんになる夢を追っていきます。
やがてガールフレンドの江藤茜の祖父が大工の棟梁であることから、
彼の仕事場に出入りし、弟子入りを願うのですが…。
そんな主人公の夢と青春を明るく描いたいってみればビルドゥングスロマンです。

なにしろ主人公の目標が大工ですし、少女漫画の舞台で受けるのかなという内容ですが、
長期連載されたところから推察するに好評だったのでしょう。
かくいうわたしも大好きな漫画で、コミックスで何度も読み返しました。
河あきら先生の代表作といえましょう。

とはいえ最後に読んだのが、もう10年近く前になるのじゃないかな。
そろそろ再読してみようかしら。



ところで、故・石森章太郎先生の名著「石森マンガ教室」
(黒崎出版、昭和44年発行)に河先生の若き日のイラストが取り上げられております。



「くん」とあるのは、やはり男性と間違えられたのだなあ。。
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