「透明人間と蝿男」
脚本:高岩肇
監督:村山三男
特殊技術:的場徹
1957年大映
モノクロ作品

デアゴスティーニの大映特撮映画DVDコレクションで
「透明人間と蝿男」が刊行されたので、買って観ました。
この映画はタイトルは知ってましたが、観たことなかったのです。

連続殺人事件が発生。
しかし密室や衆人の目がある中での不可能犯罪としか思えない
殺人状況に捜査本部は頭を悩ませます。
実はある薬を吸入することで、蝿のように小さくなり、
羽音をさせながら空中を飛べる蝿男の仕業。
狭い隙間から入り込めちゃうのです。
一方、捜査一課長の若林は友人の月岡博士とその師早川博士により、
物体が透明になる不可視光線の発明を知らされます。
やがて月岡博士の助手杉本が光線を浴び透明人間になるのですが、
やがて蝿男により早川博士と杉本が殺されてしまいます。
月岡博士は自らも透明人間となり若林とともに悪を追い詰めるのでした…。

蝿男というと、アメリカ映画の「ハエ男の恐怖」が有名であります。
最後蜘蛛の巣に引っかかった頭が人間のハエ男が「助けてくれ~」というやつです。
後に「ザ・フライ」というリメイクも作られました。
しかし日本の蝿男はアメリカ版よりちょっとだけ早く作られてます。
ただし蝿男とはいっても人間のかたちのまま小さくなって空中を移動するだけ。
ブーンブーンと羽音がするくせに羽がありません。
なぜ飛べるのか、なぜ羽音がするのか、まったくわかりません(笑

出演者は若林捜査一課長に北原義郎、月岡博士に品川隆二。
どちらもおっさんになってからしか知りませんでしたが、
この映画の頃は若くてイケメン。
蝿男になるのが「ザ・ガードマン」中条静夫。
蝿男になる薬には中毒性があるため、
薬と引き換えに黒幕の依頼を受け殺人しまくる異常な男を演じております。
これが名演技。
今なら津田寛治あたりの役どころでしょうか。
早川博士に南部彰三、杉本が鶴見丈二、早川博士の娘で月岡博士の恋人が叶順子。
そして悪の黒幕楠木に伊沢一郎(キャプテンウルトラのムナトモ博士!)。

古い作品なのだけど、今観るとレトロなところがかえって面白く、楽しめました。
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06/13|DVD(特撮映画)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「宇宙人東京に現わる」
脚本:小國英雄
監督:島耕二
特殊技術:的場徹
1956年公開大映映画

「宇宙人東京に現わる」は昔テレビで深夜に放送してたのを観たことあるのですが、
久しぶりに観たくなり、このたびデアゴスティーニの大映特撮映画DVDコレクションで
発売されたのを機に観直しました。

友好的な宇宙人パイラ人が、地球の原水爆を廃絶させようと地球にやってきます。
しかし人間はパイラ人のヒトデのような姿(岡本太郎デザイン)を見て恐怖するのでした。
パイラ人は顔の真ん中に出っ張りがある、
自分たちからみて醜さ極まる地球人に醜悪に思われびっくりしますが、
勇気あるパイラ人が醜い人間に変身して地球人とコンタクトを取ることを決意します。

ここらへんのパイラ人同士のやりとりは大いに笑えます。

そして人気のある女優に変身したパイラ人は、
やがて地球人に自分たちの目的を伝えるのでした。
しかしその頃新天体Rが地球に衝突するコースを進んでおり、
パイラ人は地球の原水爆をすべて使いRを破壊することを提案するのですが…。

いわゆる「地球最後の日」的なストーリーです。
この映画の数年後に東宝が製作公開した「妖星ゴラス」も同じテーマで、
より重厚なエンターテインメントとして傑作たりえていましたが、
「宇宙人東京に現わる」の方はいまいち地味です。
しかし特撮の精度を気にしなければなかなか楽しめます。
着ぐるみというより布で作っただけみたいなパイラ人の造形もショボいですが、
慣れてくると可愛くみえてきます。
ふなっしーみたいなものです(笑

若かりし日の川崎敬三が天文台の職員の役。
地球を救うため努力する天文台長に見明凡太朗、物理学者に山形勲、
生物学者に南部彰三。
女優と同じ容姿に化けたパイラ人が苅田とよみ。
苅田とよみさんは野球選手、審判として活躍した苅田久徳氏の長女とのこと。
SKD出身の女優さんのようです。

見明凡太朗の演じた天文台長の家に電話がなさそうだったり、
外国と連絡をとるシーンで、天文台の電話がトランシーバーみたいに
切り替え式で会話するシステムだったりするところに、時代を感じます。

なぜパイラ人は原水爆を持っている国に説得に行かなかったのかとの天文台長の問いに、
「持っている国は目が覚めにくいものです。原水爆の恐ろしさを本当に知るものは
その被害を味わった日本だと思ったからです」というパイラ人の言葉が
考えさせられます。

このお話、わたしは子供のころ漫画で読んだ記憶があります。
たぶん小学館の学習雑誌に載ってたような気もするのですが、
残念ながら思い出せません。
今調べると、映画公開時に鈴木光明氏が「ぼくら」付録として
漫画版を描かれているようですが、時代的にも絵柄的にも
これではないだろうと思います。

それはともかく、この映画、東宝のお家芸の特撮映画とは一味違った、
地味だけど叙情的な佳作だと改めて思いました。

なお、タイトルロゴが横浜あたりのお菓子の名前に使ってそうなデザインで、
洒落てます。
02/21|DVD(特撮映画)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
俳優の二谷英明さんが7日81歳で亡くなった。

二谷さんといえば、昔の映画ファンなら日活のアクション映画を思い浮かべることだろう。
石原裕次郎=タフガイ、小林旭=マイトガイに対して、二谷さんはダンプガイと呼ばれた。

もっと若いテレビ時代のファンなら1977年から長期にわたって放送された刑事ドラマ
「特捜最前線」を思い出す方も多いだろう。



わたしはといえば、「マイティジャック」が思い出深い。
円谷プロが1968年に大人向け特撮ドラマとして、1時間番組で放ったが、
早すぎた企画だったのか視聴率が低迷し、ワンクール13本で終了、
その後はキャスティングを変更し、タイトルも「戦え!マイティジャック」とし、
30分番組に短縮、内容も子供向けに路線変更し26本放送された。

宇宙人まで登場する「戦え!マイティジャック」にはほとんど興味を持っていないのだが、「マイティジャック」の方は昔から好きで、かつてビデオで揃えてあったのだが
今更ビデオで観るのも面倒なのと、それに特典映像への興味もあり、
昨年DVDのセットものを買って久しぶりに楽しんだのだった。



マイティジャックは悪の秘密組織Qの陰謀を阻止すべく民間が設立した組織で、
万能戦艦のMJ号に11人の隊員が乗り込んで戦うという
特撮スパイアクションドラマ。
二谷さんは隊長の当八郎を演じたが、当時子供だったわたしも特撮番組に
二谷さんのような大スタアが出るのか…と、驚いたものである。

いずれにしても映画時代の、それも日本映画が面白かった時代のスタアが
またひとり姿を消した。

ご冥福をお祈りいたします。
01/09|DVD(特撮映画)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑


デアゴスティーニの東宝特撮映画DVDコレクションですが、
当初の予定の55作を余すところ4作というところまできました。
ところがここにきて、シリーズ延長とのニュース。
新たに10作がラインナップに加わります。

その作品群は…
「さよならジュピター」
「東京湾炎上」
「HOUSEハウス」
「竹取物語」
「呪いの館 血を吸う眼」
「怪談」
「ミカドロイド」
「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」
「血を吸う薔薇」
「大冒険」

なんかホラーがあったりお笑いがあったり(「大冒険」はクレージーキャッツの映画)で
いまいちピンとこないのもありますが、特撮シーンが含まれてるということでしょう。

しかし特撮ファンからすると、このラインナップよりも純粋特撮映画の「獣人雪男」や
「ノストラダムスの大予言」が観たいぞと思う人も多いでしょうね。
しかしこの二作は問題描写のため未ソフト化、
今回のシリーズにも入れられないので仕方ない。

個人的には「東京湾炎上」と「血を吸う」シリーズは観たいかな。
血を吸う3部作は壁をも突き破ってしまう岸田森の鉄腕ヴァンパイアぶりが魅力な怪作。
かつてテレビ放送で観ましたが、今一度ちゃんと観たい気もします。

ところで…ちょっと気になるんですが…いやわたしは関係ないから良いんですが、
55作品全部買った人には専用ラックプレゼントってのがあったと思います。
10枚増えちゃって…どうなるのかな?
09/03|DVD(特撮映画)コメント(2)トラックバック(0)TOP↑

「世界大戦争」
1961年作
昭和36年度芸術祭参加作品
脚本八住利雄、木村武
監督松林宗恵
特技監督円谷英二
音楽團伊玖磨(クレジットでは団伊玖磨)

デアゴスティーニの東宝特撮シリーズ現状最新刊が、「世界大戦争」であります。
存在は知っていたけれど初めて観ました。
東宝の特撮シリーズのなかではゴジラに代表される、怪獣の登場する作品に比べると、
話題になることの少ない作品だったと記憶します。
しかしこれは反戦映画の傑作でした。

戦後十数年たった日本。
主人公は東京プレスクラブの運転手をしている田村茂吉(フランキー堺)。
そしてその家族ー奥さんのお由(乙羽信子)、娘の冴子(星由里子)、
そしてまだ幼い息子と娘。

彼らの平凡な日常の生活を描きながら、一方で同盟国と連邦国のあいだで
刻々と緊張を増してゆく世界情勢が描かれていきます。
田村茂吉は株をやっておりますが、テレビや、彼がお付きの運転手をしている
新聞記者のワトキンス(ジェリー伊藤)からの情報をネタに売り買いをします。
緊迫を増す世界の動きも、彼にとっては金儲けのネタでしかありませんでした。
そのときまでは・・・。

一触即発の状況に、被爆国の立場でなんとか平和を維持するために各国に呼びかける
日本の閣僚たちですが、努力むなしく第三次世界大戦に突入、
日本にも水爆ミサイルが発射される可能性が高くなります。
町は逃げる人々で大パニック、しかし田村一家はあえて自宅にとどまります。
「べらぼうめ、9000万日本人が今更どこに潜り込めるんだい」

冴子の恋人は田村家の二階に下宿している高野(宝田明)。
貨物船の通信技師です。
そのとき船上にいた彼は冴子に無線を打ちます。
「コウフクダッタネ」
彼が下宿している二階の部屋には職業柄か無線機が置いてあり、
アマチュア無線のライセンスをとっている冴子は泣きながら高野に返事を返します。
「アリガトウ」

ミサイルが発射されようとしているそのとき、田村家では最後の晩餐にご馳走を作り、
幼い子供たちは喜びます。
「お正月みたいだね」

その後みんなで庭に出て、かつて植えたチューリップの球根にまだ芽が出ないのに
気づきますが、冴子は云います。
「この地上に生きてるものがみんななくなってから、あたしたちのチューリップは
芽を出すのよ、素敵じゃない。まだ芽を出さなくてよかった」
茂吉は二階に登り泣きながら叫びます。
「母ちゃんにゃ別荘建ててやんだ、冴子にゃすごい婚礼させてやんだい、
春江はスチュワーデスになるんだ、一郎は大学に入れてやんだ、
俺が行けなかったでえがくによっ!」

そして、閃光に包まれる東京。
続いて全面核戦争により世界中の主要都市もまた次々と消滅していきます。

洋上にいた高野たち船員は東京の最後を見ますが、
あえて放射能の蔓延している東京に帰ることを選択するのでした。

笠智衆の演じる炊事長がコーヒーを配りながら云います、
「人間は誰でも生きていく権利があるというのになあ。
それを同じ人間が奪い取るなんてどっか間違っているんだ。
みんなが今東京に帰りたいと云うように生きていたいと云えばよかったんだ。
もっとはやく人間みんなが声をそろえて戦争はいやだ、
戦争はやめようと云えばよかったんだ」
かつて彼が病気を患い陸に上がっていたとき、娘(白川由美)の勤める保育園で
子ども達の世話を手伝っていたのですが、
船に復帰するときにお別れに子ども達が歌ってくれた“お正月のうた”。
彼の脳裏にはその子ども達のうたが蘇り、唇を震わせるのでした。

特に後半あたりからは涙をこらえながら観ました。
東宝の特撮シリーズにこんな作品があったのは驚きです。
特撮映画に分類されますが、むしろ特撮は添え物で、
非常に思いのこもった反戦映画であると思いました。

團伊玖磨の音楽が、東宝特撮というよりハリウッド的なロマンティシズムを持っており、
映画の感動に一役買っております。
サントラCDはかつて出てたようですが、何十年も前に廃盤ですから、
多分中古屋さんにあってもプレミア価格でしょう。
テーマ曲だけで良いので現在のオーケストラで録音し直したものを出してほしいです。

映画の最後はテロップでメッセージが流れて終わります。
“この物語はすべて架空のものであるが明日起る現実かも知れない。
しかしそれを押しとめよう! われらすべてが手をつないで”
これは後に1974年の東宝特撮「ノストラダムスの大予言」のクライマックスにおいて、
学者役の丹波哲郎が国会で、公害や環境破壊の影響によりやがて来るであろう
地獄絵図のような地上と人類の滅亡を語るのに対し、総理大臣
(奇しくも「世界大戦争」と同じ山村聡)が「今ならまだ間に合う」と、
未来への希望をもたせて終わるシーンにも形を変えてあらわれます。

「ゴジラ」、「地球防衛軍」、そして「世界大戦争」、
終戦からそんなに経っていない時代においては、たとい娯楽映画にあってさえも、
核兵器や放射能に対する大いなる恐怖や嫌悪感や怒りを作り手の主張として感じました。

戦後半世紀以上経った現代、
その意識がだんだんと薄れてきているような気もします。

出番は少ないながら印象的な、屋台にバイブルを置いてる焼き芋屋のお爺さん。
広島の原爆で親戚をすべて失い、お芋の売上の一割を原水爆反対の会にわたしています。
鼻で笑う茂吉に冴子が云います。
「偉い人たちがいざという時頼りにできそうにないんだもの。
あのお芋屋のお爺さんの方がずっと立派だと思うわ」
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映画「グレムリン」(1984)の中でヒロインのフィービー・ケイツによって語られる
子供のころの暗いクリスマスの思い出。

クリスマスの日、お父さんがサンタに扮装し、煙突の中へ入るのですが、
恐ろしいことに・・・・(*_*)

このシーン、怪しからんことに、わたし当時劇場で大爆笑してしまいましたが、
これってアメリカンユーモアですよね?
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デアゴスティーニの東宝特撮シリーズ、
今回の刊行は「宇宙大怪獣ドゴラ」であります。

1964年の本多猪四郎監督作品。

これたしか東宝特撮としては評価の低い作品で、
わたしも小さいころテレビで10分くらいしかみてないんですが、
たぶん怪獣があんま出ないんでつまんなかったのでしょうw

今回あらためてちゃんとみますと、捜査官と国際ダイヤ強盗団の描写が多すぎて、
怪獣映画としてはどうかな~とは思います。
それでもクラゲのようなドゴラの造形はかなり魅力的。
画面ではあんまはっきり出なかったけど。
怪獣として、いささか地味なので、
映画作品よりは「ウルトラQ」みたいなテレビ作品で使ったら面白かったかも。

怪獣以外の部分では、
ダン・ユマ演じるヘンな日本語をしゃべる外人捜査官が印象的でした。

怪獣が特別出演しているギャング映画ってとこでしょうか。
まぁユニークな怪獣映画といえますね。

主演は夏木陽介と藤山陽子ですが、このコンビときたら、
なんといっても青春ドラマのはしり、「青春とはなんだ」でしょう。

1965年の放送なので、もちろんわたしはリアルタイムでは見てませんが、
大学生のころ夜中に再放送されまして、それを欠かさずみました。

「青春とはなんだ」のあとは、次の作品にあたる、
竜雷太主演の「これが青春だ」が続けて再放送されましたが、
もうあきちゃったのか、第一話しか見ませんでした(笑



「青春とはなんだ」は石原慎太郎の原作本(講談社、1965年発行)も
むかし古本屋さんでみつけて買ったのですが、実は未読でございます。
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デアゴスティーニの東宝特撮シリーズ、今回の刊行は
「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」(1966)であります。

この映画は劇場はもちろん、テレヴィ放送でもみたことありませんでした。
このころのゴジラは目が大きく愛嬌はあるけど造形がダサく、
また性格的にも人間の味方にシフトしていった時期で、
お話も南海が舞台で科学戦のない泥臭い内容じゃなあ、
とタカをくくっていたのですね。

子供のころ、この映画のドラマの入ったフォノシートを持っていまして、
「レッチ島」や「赤イ竹」といった単語はよく覚えているのですが、
その映画の一部分を切り取ったドラマを聞いても、
なんかつまらなそうなお話に感じてしまったのでした。

ところが、今回みてみましたら、これすんごく面白いじゃありまいねこ(謎

主演は宝田明で、逃走中の金庫破りの役。
珍しくアウトロー設定なのだけど、ひょうひょうとした役で、
その金庫破りの技が後ほどちゃんと役に立ったりします。

インファント島からレッチ島へ連れ去られてきて強制労働させられている女性の役は
病気で途中降板した高橋紀子の代役で水野久美。
ビキニとパレオ姿で、浅黒い肌の露出が魅力的です。

平田昭彦と田崎潤が珍しく悪役で、レッチ島で原水爆の製造をしている謎の秘密組織
“赤イ竹”の幹部役。
特に平田昭彦はゴジラ第一作以来のアイパッチをしており、
なかなかにマンガちっくなキャラ。

監督は今回本多猪四郎ではなく、若大将シリーズや100発100中シリーズの福田純。
軽快なテンポのコメディ、アクションの演出が持ち味のようですが、
この作品以降、怪獣映画もいくつか撮っております。

音楽が佐藤勝。
劇中インファント島の小美人(今回はザ・ピーナッツではなくペア・バンビ)の歌う
“目をさまして、モスラ~♪”(タイトルわからんけど、この歌がまたイイ!)のメロディを
インストルメンタルにしたタイトル音楽は映画タイトルが「・・・決闘」だからか、
アレンジがまるでマカロニウエスタンか西部劇調。
けっこうワクワク。

エビラが巨大なハサミを海上に突き出して登場するシーンに流れる
エレキを使ったBGMもなかなかシビレますw

怪獣映画というよりは冒険活劇的要素の強い作品。
コミカルで軽いこの映画には、本多猪四郎ではなく福田純、
伊福部昭ではなく佐藤勝の起用が功を奏したのではと思います。

ゴジラが若大将のまねっこして鼻をこするシーンや
エビラとのドッヂボールよろしく岩を投げあうシーンなど、
コアな特撮ファンからみればいろいろあるかもしれませんが、
もっと深刻な展開の中で「シェー」や紋次郎のまねをする作品よりは、
このお気楽映画にはマッチしていて気になりません。

87分という短めのランニングタイムもあって、テンポ感の良さで一気にみてしまう
B級プログラムピクチャアの快作といって良いのではないかと思います。

いゃあ怪獣映画ってほんとうに面白いものですねー(水野暗郎)w
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デアゴスティーニの東宝特撮シリーズ、
現在の配本は「ゴジラVSビオランテ」であります。

脚本監督大森一樹、特技監督川北紘一、音楽すぎやまこういち
出演三田村邦彦、田中好子、高嶋政伸、小高恵美、沢口靖子(特別出演)、
峰岸徹、高橋幸治
1989年作品

この映画、昔劇場で一度観たきりなのですが、あまり良い印象がないのですね。

ゴジラの相手が植物の怪獣でちょと地味っぽいイメージ
(でも外見は何段階かに変化し、最終的には地味どころか派手。バラの怪獣だし)
ということが理由のひとつ。
音楽が伊福部昭先生じゃないことも理由のひとつ
(もっとも前作ゴジラ1984もそうですが)。

ところが・・・ですね、今回改めて観なおしてみると、
これがよく出来ておりまして面白いのです。

そもそも大森一樹という人はこの後、「ゴジラVSキングギドラ」(1991)の脚本監督、
「ゴジラVSモスラ」(1992)の脚本、「ゴジラVSデストロイア」(1995)の脚本と、
たびたびゴジラシリーズに関わりますが、彼の脚本はストーリーが入り組んでおり、
おはなし的には面白いのですが、「怪獣映画は“絵”だ、
ストーリーは単純な方が良い」と思っている私にとって、
ちとどーかなという印象がそれぞれの作品を観たあとに残ったわけです
(ただし「ゴジラVSビオランテ」に関しては、原案は公募で選ばれた小林晋一郎氏)。

ところが長い年月を経て今回見直してみたら考えを改めましたm(_ _)m

まず目につくのは特撮のすばらしさ。
特技監督は「さよならジュピター」で小松左京氏のお眼鏡にかなった川北紘一氏が
この作品から当分ゴジラシリーズに関わりますが、
さすがに非の打ち所がないといったお仕事ぶりです。

かつていったんは人間の味方になったゴジラですが、
1984年の復活「ゴジラ」からは凶悪にもどっているわけですが、
今作は特に表情もリアルで着ぐるみを感じさせません。

ストーリーもバイオテクノロジーを主題にすえた大人ドラマな感じで、
まるで怪獣映画ではないような?楽しみかたができました。
先ほど怪獣映画のストーリーはあんま複雑じゃない方がよいと書きましたが、
この作品ではちょうど良いあんばいにバランスされているように感じました。
バーサスものではありますが、ゴジラとビオランテの対決シーンはあまり多くなく、
むしろ自衛隊が果敢に闘っている印象(ラストのクレジットで協力防衛庁と出るだけに)
の方が多いです。

演技陣に関しては峰岸徹がなかなか得な役で、
ベテランな自衛隊員役でアダルトな雰囲気を醸し出してました。
彼はこの映画で姿を消しますが(ゴジラとの一騎打ちのシーンが素晴らしい)、
後の「ゴジラVSスペースゴジラ」(1994)には彼の妹役で登場する
吉川(君島)十和子の回想シーンに再び登場しました。

高嶋政伸はその後の「HOTEL」にみられるような柔らかなおとなしい役とは真逆な
沈着冷静なエリートのゴジラ追撃司令官の役を目をむいて演じてます。
まゆげ太いです。

個人的には大昔の大河ドラマで織田信長が適役だった(ちなみに豊臣秀吉は緒形拳)
渋い高橋幸治の白神博士役がうれしいところ。

その娘役沢口靖子が特別出演で、出番は少ないながらも印象に残る大事な役を演じますが、
前作「ゴジラ」でのヒロインから比べてずいぶん垢抜けたな、
と思ったらそれもそのはず、5年も間があいてるんですねえ。

小高恵美は超能力少女ですが、この作品以降レギュラーであります。
現在は引退状態のようで残念。

主役の三田村邦彦と田中好子は少し印象が薄いのですが、
怪獣映画ではよくありがち?

音楽は怪獣映画には珍しい?すぎやまこういちですが、
伊福部先生のゴジラのテーマや怪獣大戦争のマーチが
使用は少ないですが、効果的に使われております。

ただ最後、怪獣が姿を消したあと、
三田村邦彦が外国人のスナイパーを追いかけるシーンがありますが、
科学者役の三田村がカーチェイスや格闘をするありえなさはともかく、
余計なシチュエーションかな、とも思いました。
昔の東宝怪獣映画みたいに怪獣が消えると
それにかぶさるように「終」が浮き上がってきても潔くて良いのではないか・・・と。

あとね・・・
ビオランテってのはバラと沢口靖子演じる英理加の遺伝子とゴジラの細胞を
組み合わせてできた怪獣だけど、バラなのに英理加(エリカ=ヒース)とはこれいかにって、
んなことどうでも良いですね(笑
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デアゴスティーニの東宝特撮シリーズ、最新刊は「GODZILLA FINAL WARS」であります。

記憶に新しい2004年作で、このシリーズのラインナップの最終作にして
東宝特撮映画の最新作がもうお目見えであります。

これ最終刊にもってくるだろうと予想していたのですが、
してみるとトリは何になるのだろう。

残ったラインナップをみると、特にトリを飾るにふさわしそうなのはみあたらないので、
あまり関係ないのでしょう。

監督は北村龍平。
今時のCG多用な特撮シーンやキース・エマーソンの音楽、
「マトリックス」を思い起こさせるアクション、ゴジラを倒すべくX星人によって
次から次へと召還される怪獣たち。
そのすべてがスピーディーできらびやか、いってみればゲーム的であり、
古い着ぐるみ怪獣ファンからみると違和感を感じる作品ではないかと思います。

それでいて、X星人や轟天号、妖星ゴラス、インファント島の小美人、と、
これまでの東宝特撮のガジェットそろいぶみではあります。

それでも、冒頭旧轟天号艦長役で渋さを発揮する中尾彬、
新轟天号副艦長役で相変わらず力を抜いた演技で魅せる國村隼、
また古くからの特撮ファンにはうれしい宝田明、佐原健二の同期コンビが脇を支え、
水野久美が相変わらずの美しさを見せ、なかなか楽しめる作品となっております。

個人的には、北村映画の常連さんだと思いますが、
X星人を演じたモデルの魚谷佳苗嬢がツボでありましたw

しかしながらまぁ一番の見所は、国連事務総長役の宝田明にインタビューするシーンでの、
ニュースキャスター役水野真紀嬢の美しい組んだおみあしだと思うのですがw

主演はTOKIOの松岡昌宏ですが、ジャニーズ系のお約束で
小冊子には全く顔が載っておりません。

それはいいとして、この小冊子の怪獣たちの写真に
ピアノ線が写ったままなのはなぜかしら。

また後半における、宝田明の「これでも昔は100発100中といわれた男だ」というギャグ、
いまどきわかる人がどれだけいるのだろうw
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暗ヲ

Author:暗ヲ
にゃにゃにゃにゃにゃ♪

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