「青春蛮歌」
柳川創造著
旺文社ノベルス
1975年発行

著者の方、お名前がクリエイティブです。
テレビや映画の脚本家、ジュニア小説の作家、
日本の古典や世界の偉人の伝記の漫画版のシナリオ等
幅広く活躍されている方らしいです。

この「青春蛮歌」はアパッチというあだなの鳴海圭太を主人公に、
高校生たちが野球に恋に友情に、青春を謳歌する姿を描いた青春小説です。

いささか古い青春群像で、石坂洋次郎の世界に逆戻りしたような感もありますが、
そこがいいです。
楽しくて一気に読んでしまいました。

ただ、一頁目から違和感を感じました。
登場人物たちの設定が既知のものとして描かれているのです。
つまり、続編くさいんですね。
旺文社ノベルスには該当するものはなさそうですが、
本書の著者紹介欄に、『旺文社の雑誌に「泣くなアパッチ」を6年間連載』した
とあります。

同じアパッチから察するに、「泣くなアパッチ」では、
たぶん中学生時代のアパッチが描かれているのではないかと想像します。
おそらく旺文社の中○時代に連載されたのでしょう。
あるいは本書も高○時代に連載されたものかもしれません。

ウィキによると、「泣くなアパッチ」はむかし秋元文庫で刊行されてたようです。
それも古本屋さんで探してぜひ読まねば!

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「スカートのなかのひみつ。」
宮入裕昂著
電撃文庫
2018年発行

第24回電撃小説大賞《最終選考作》です。
それがどのぐらいのレベルか知りませんが、大変な傑作でした。

物語は二人の人物の視点が交互に切り替わって進みます。
天野翔は女装男子。
いわゆる「男の娘」。
高校生の彼は風が自分のスカートをめくりあげたとき、
その秘密を同じクラスの八坂幸喜真に知られてしまいます。
八坂は異常に太っている男で、ママチャリのカゴに植木鉢を入れていて、
さらにレコードプレイヤーを横に括り付け、走りながらボレロを流す変人。
仲良くなった二人はもうひとり、後輩の男子メアリーにも女装をすすめ、
八坂は巨体のわりにはぶっちぎりの行動力とアイデアで、
プロデューサーとして他の二人を女装アイドルとして売り出そうとします。
それは八坂の愛する、事故で片足を失った女性との約束でもありました。

一方、広瀬怜という高校生。
風で上級生丸井宴花のスカートがめくれたところを見てしまい、
それが縁で宴花と彼女の忠実なお供、新井田牧乃と知り合います。
やがて彼女たちと友人になった広瀬はドロボウの計画を聞き、
自分も加担することになるのでした。
盗むのは時価八千万円のタイヤで、
それは宴花にとって重要な意味があるようなのです。
しかし、ドロボウは成功するものの、その行為は学校に知られることとなり―。

クライマックスで主人公二人の物語が収束したとき、
感動が襲ってくるとともに、興奮して過ぎた頁を何度も見返しました。



とにかくカラー口絵の八坂の風体がすごい。
喫茶店で読んでいて吹きました。
ラノベでもこんなやつ見たことないです(笑
風体だけではなくキャラクターも強烈な彼はこの小説のキーパーソン。
彼の熱い行動あってこそ、ラストのあり得ない出来事にも、
リアリティを少しだけ感じるというものです。

ミステリとして読んでも一級品。
伏線の数々がいちいち腑に落ちて構成の見事さに舌を巻きました。

青春の熱さと感動とめちゃくちゃさが光る傑作ですが、
やはり重要なキーワードは「スカートのなか」でしょう。

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「好きって言えない彼女じゃダメですか?
帆影さんはライトノベルを合理的に読みすぎる」
玩具堂著
角川スニーカー文庫
2018年発行

またまたユニークな作品が登場しました。

新巻天太は高校二年生。
彼の妹映(はゆ)が親友の女の子と喧嘩してしまい相談を持ちかけられます。
その親友はライトノベルを書いているのですが、
優等生な映はライトノベルを馬鹿にしていて、くだらないと言ってしまったのです。
仲直りするためにも、映は天太にライトノベルを教えてくれと…。
天太はオタクなのですが、ライトノベルには詳しくありません。
そこで、彼は妹を文芸部の部室に連れて行き、
そこで漫画研究会の部員伊井坂隣にライトノベルについて、
教えを乞うことになります。
そこには文芸部部員の帆影歩もいて、ライトノベル談義が始まります。
ところが、おとなしい文学少女の帆影さんの、
おっぱいに関する講釈に圧倒される映なのでした。
さらに帰り道に兄が帆影さんと付き合っていることを知らされビックリ。
その後も帆影さんのハーレムや異世界転生についての肯定的な解釈に、
映は帆影さんに対し良い印象を持ちません。
そんななか、親友が家族にライトノベルを書くことを反対され、
家出したと聞かされた映は…。

一応主人公とヒロインのラブコメではあるのだけど(手をつないだり、
足を踏みあったりするシーンはある)、主な流れは主人公の妹が、
ラノベのレクチャーを受け、何とか親友を理解しようとする話です。
つまり、妹の行動が主とすると、主人公とヒロインのラブコメが従、
さらに真の流れはラノベの説明と肯定にあるような、
そんな複雑に絡み合った構成です。
主人公とヒロインが既に付き合ってる設定もちょっと珍しいです
(馴れ初めは回想で描かれるとはいえ)。

またラノベとしてユニークなだけじゃなく、文章が大変素晴らしく、
文芸書のコーナーにあってもおかしくない作品と思います。
表紙イラストの帆影さんの足が素晴らしいのもポイント高いし、
ラストの彼女の珍妙な告白がほんと微笑ましくて、読後感も爽やかです。

帆影さんの発する「ふにほーもん」の意味がまったくわからないので、
続刊で教えてほしいです。

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「こいつらの正体が女だと俺だけが知っている」
猫又ぬこ著
講談社ラノベ文庫
2018年発行

いやあ、ばっかばかしくてめちゃくちゃ面白いお話でした。

白椿女学院―。
お嬢様学校ですが、さる事情で方針を変更し、
男子生徒を受け入れることになりました。
ただし、男子の合格はものすごく厳しい。
なぜならお嬢様たちに欲情しない生徒でないと受け入れられないからです。
そんな学校に通うことになった主人公の佐伯竜之介。
はっきりいってコネです。
というわけだから、男子はものすごく少ない。
はっきりいって、竜之介の他には彼と寮で同室の花城真琴と胡桃沢忍のみ。
さてその二人はなんと、
竜之介が子供のころいじめっ子から助けてもらった憧れの男の子たち。
ですが、実は二人とも実は女の子だったのです。
二人は家庭の事情もあり、将来ボディガードの仕事を目指しており、
男のふりをしているのです。
しかも二人はお互い相手のことを男だと思っています。
そんななか二人と再会した竜之介はいきなり別々に彼女たちの裸を見てしまい、
女だということを秘密にするよう約束させられます。
さあ、おかしな同居生活&学園生活の始まりです(笑

お嬢様学校なので、教師はみんなメイド姿の女性。
学友の女の子たちはみんな男が珍しいお嬢様。
やたらおちん○んを見たがります。
真琴と忍はポンコツな性格で、やたらと男を強調し、張り合います。
男らしい?からだを竜之介に触らせたり、
BL本の影響で男同士は抱き合ったりキスするものだと思い込み、
竜之介に迫ってきたり。
プールのシーンは最高。
水着になったらバレちゃうので、
竜之介が上半身裸の忍をずっとおぶって切り抜けるのです。
ちなみに真琴は全身水着を手に入れておりセーフ。
女の子が捨てきれない真琴と忍は休日に女の子の格好し竜之介とデートしますが
(いつも見ない姿なのでお互い気がつかない)どうも二人とも竜之介が好きなよう。
さて、これからどうなるのか。

めちゃくちゃなヒロインたちと、彼女たちをフォローする主人公の奮闘努力が
楽しい、わたし好みの作品なので、次巻も期待したいです。

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「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。2」
しめさば著
角川スニーカー文庫
2018年発行

26歳のサラリーマン8吉田と家出女子高生の同居物語、第二弾。

沙優がコンビニでバイトを始めます。
そこで知り合ったあさみというギャルと仲良くなり、
家に連れてくるようになります。
一方吉田が以前フラれた上司の後藤さんはなんと彼に実は好きだったと告白、
沙優のことを知り、家に連れて行けといいます。
そんなわけで、吉田と沙優だけだった空間が賑やかになります。
しかしバイト先には以前沙優が身体を代償に泊めてもらっていた男も働いていて、
彼女の周りの人々に迷惑をかけないために、
やむを得ず家に連れて行くはめになりますが…。

というわけで波乱万丈な第二巻です。
沙優には友達や知り合いができ、自分のこれからを考えるきっかけができます。
いつかは訪れる別れを予感させながら、それでも今の時間を大事にする吉田と沙優。
ギャル語使いまくりだけど、真面目で他人を思いやるあさみのキャラと行動が、
男前ですごく素敵。
けしからん男も登場するとはいえ、
そいつもなんだかんだそんな悪いやつじゃなかったりして、
居心地の良い作品世界に安心するとともに、
読み終えて、しみじみとした感動が湧き起こります。
とはいえ沙優ちゃんの「いいですよ」は切なすぎ。

今後どう展開するのか、続きが楽しみです。

06/01|Book(青春・恋愛・ラブコメ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「西野~学内カースト最下位にして異能世界最強の少年~ 2」
ぶんころり著
MF文庫J
2018年発行

世界最強の異能力を持った少年の勘違いキャンパスライフ、第2弾です。

せっかくお高いブランド品に身を固めて写メ送ったのに、
イタリア美少女からは待てど暮らせど返事がこない。
そんな失意の西野くん、いよいよ文化祭に突入だあ。
あいかわらずフツメンとしてはみんなに相手にされず、
もくもくとクラスで催されるコスプレ喫茶の宣伝チラシを配ってます。
さらにローズに頼まれ、以前命を助けたロックギタリストの太郎助に
バンド演奏の助太刀を頼んだり、頑張ってるのですが評価されず。
あげくは委員長の志水に売上金を盗んだ疑いまでかけられてひどい目に―。

今回異能力を駆使したグロい殺しのシーンはありません。
ひたすら文化祭エピソードです。
そのため単調な印象は否めませんが、
それを救っているのがローズちゃんの屋上での変態シーン。
強烈すぎ!
ローズちゃんみずみずしい。びしょびしょって意味で。
ほんとにこれ、真面目な女の子には薦められないラノベだなあ。
ぼくはもちろん悶絶しました。

書き下ろし短編ニ編併録。
しかしローズちゃんの趣味変わってるなあ。
夏発売予定の次巻で彼女の更なるデレデレが見れるのか、期待して待ちます。

05/27|Book(青春・恋愛・ラブコメ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「俺もおまえもちょろすぎないか2」
保住圭著
MF文庫J
2018年発行

高校1年生の星井出功成は、同じ学校の中等部2年生初鹿野つぶらと
絶賛生真面目交際中。

今回いきなりクライマックスですよ!
わたし的に。
クリスマスイブにつぶらのお母さんに「私をママにしてください!」なんて言われて
ムギュされちゃって。
(イラストで見ると、なんですか。つぶらちゃんより少し年上くらいの
超絶美人さんに描かれてて反則ですよ。うーん、このお母さん好き。)

それはともかく、1巻で物語のそもそもの発端だった、
功成くんが告白して玉砕した先輩青原稀が彼を好きになっちゃいます。
というか、告白されたときから実は好きになっちゃってたみたい?
功成くんと一度デートしたいという彼女につぶらちゃんOKしちゃって。
でも功成くんのこと信じてるつぶらちゃんだけど、
梅香さんと一緒に後をつけちゃって。
ふたりが親密になりそうな気配に飛び出しちゃうのでした。
そんな三角関係―いや、実は梅香さんも?
いや、幼なじみ的ポジションの彼女が功成くん好きなのは、
薄々感づいてましたけどね。
しかし、ニーソの中に指入れさせようとする女の子って、
今までラノベで見たことないような気がします。
なにげに変態。

やがて自分の中の本当の感情に目覚めるつぶらちゃん。
そして彼女と功成くんは、またひとつおとなの階段を―。

いやあ青原先輩がいいキャラ。
1巻の段階では明らかにモブだったのに、こんな形で引っ張りあげてきて、
作者の構成力さすがです。
モブをうまく育てると、面白さが増すの知ってます。
しかし功成くんモテるなあ。
しかもどうやら妹さんまでも?
最後の方の功成くんとつぶらちゃんの甘々イチャイチャぶりが、
恥ずかしいくらい素敵です。

多分続くと思うので、今後も期待マシマシです。

05/26|Book(青春・恋愛・ラブコメ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「14歳とイラストレーター5」
むらさきゆきや著
MF文庫J
2018年発行

今回イラストレーターのユウト先生は14歳のコスプレイヤーでお手伝いさんの
乃ノ香ちゃん、作家のマリィ、イラストレーターのナストキュウリさん、
神絵さん、白砂さんと八丈島に旅行に出かけます。
ユウト先生以外全員女性だー。
美味しいもの食べたり、山登ったり、温泉入ったり。
もちろんお酒も入り大胆になった女性陣のエロエロシーンもあり、
楽しい旅行を満喫するのでした。
そして乃ノ香ちゃんはある決意を―。

全編八丈島旅行記なので、あまり起伏はありません。
観光ガイド的なお話になっていて、
もうちょっといろいろあってもいいかなーとは思いました。
でも、少しずつ仲が近づいていそうなユウト先生とナストキュウリさんの
微笑ましい関係、乃ノ香ちゃんが夢に向かって動き出すところが描かれ、
まったり旅行のあとドラスティックに動き出しそうなこれからの展開が楽しみです。

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「可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 5」
花間燈著
MF文庫J
2018年発行

新章突入です。

桐生慧輝くんは書道部の変態な女の子たちのせいでまともな恋愛ができないと考え、
彼女たちをまともにする「脱・変態計画」を遂行することにします。
変態な女の子たちにひとりひとりアプローチをかけ、
計画を完遂させようとしますが、筋金入りの変態たち相手にうまくいきません。
その合間に小春先輩と付き合っている友人翔馬の浮気疑惑に首を突っ込んだり、
球技大会の日に猫にパンツを捕られて困っている生徒会の愛梨を助けたり、
大忙し。
男を怖がっている愛梨ちゃんには好印象を与えることに成功しますが、
書道部のみんなのせいで、最後はとんでもないことに!?

相変わらず変態たちとの面白エピソード満載。
みんな変態じゃなければ、いい子たちなんですけどねー。
今回一番クオリティ高い変態ミッションは、
慧輝くんが公園でノーパンの妹さんにパンツはかせるシーンかなー。

翔馬の双子のお姉ちゃんが登場したり、
ちょっと前から出てきた愛梨ちゃんが重要なポジションになってきたり、
新章開始巻からワクワクしちゃいます。
次巻が楽しみです。

しかし、放課後の教室で女の子のリコーダーを舐めまわす男の子って
シチュエーション、ラノベで時々見ますが、思春期アルアルなんですかねー。

05/24|Book(青春・恋愛・ラブコメ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「非オタの彼女が俺の持ってるエロゲに興味津々なんだが……8」
滝沢慧著
富士見ファンタジア文庫
2018年発行

高校生の一真くんと萌香さんはエロゲを通じて恋人同士となりました。
彼らの楽しくエッチなラブラブスクールライフを描いた
好評シリーズ第8弾です。

萌香が海外留学のため旅立ち一年。
もうじき日本に帰ってくる彼女を心待ちにしている一真。
そんなとき、現れた少女橘未来。
同じクラスに転校してきた彼女は一真が昔好きだった女の子。
彼女は一真くんに彼氏になってほしいと言います。
でも今や一真くんには萌香ちゃんがいる!
とまどう一真くん。
実は未来はエロゲの声優をしています。
その役作りのため、彼氏のフリをしてほしいという
彼女の希望を受け入れる一真くんですが、未来の本当の気持ちは…。

ところで、未来は今までもチョロチョロ出てきたエロゲのシナリオライター、
エ口(えろさんじゃないですよ、えぐちさんですよ)の娘。
そんな縁で、未来の相手したりエ口さんの仕事手伝ったり、勉強もしたい、
エロゲもしたいのに大忙し。
さらには萌香の妹涼香に誘われ、格闘ゲームの大会に出場することになります。
ある理由のため、何とか賞品をゲットしたいのです。
その賞品とは…。

今回メインヒロインの萌香が留学中のため、最後しか姿を現しません。
それでいて、読ませます。
さすが。

ラストの展開は、今までにうっすら予想をしていたところではありますが、
それでもビックリ。
今までで一番面白かった巻です。

さあ次巻からの三角関係が楽しみです。
だってねえ、一真くんが昔好きだった女の子対現在好きな女の子、
どちらの女の子も一真くんが好き、どちらの女の子ともキスしちゃった
(一方とはディープだぜ)、うひひ、ですからね(笑

05/19|Book(青春・恋愛・ラブコメ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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暗ヲ

Author:暗ヲ
にゃにゃにゃにゃにゃ♪

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