「天空の矢はどこへ?」
森博嗣著
講談社タイガ
2018年発行

Wシリーズ第9弾。

旅客機が行方不明になります。
その中には日本で唯一のウォーカロン・メーカ、
イシカワの社長その他社員が大勢搭乗していました。
またイシカワの工場と研究所ではテロが発生。
ハギリ博士はウグイと共に九州の現場に向かいます。
何者が何のためにイシカワ内を制圧したのか。
やがて、旅客機が宇宙ステーションの近くで発見され、
キガタが宇宙に飛び出します。

いやあ、どこにでも行っちゃうハギリ博士だから、
今回宇宙にまで行くのかと思っちゃいました。
人工知能の謎の思惑、京都の博物館に保存されていたクジ博士のコレクション。
レゴにびっくり。
今回ヴォッシュ博士は登場しないけど、人工知能が一堂に会します。
あと人間のウグイとウォーカロンのキガタが人間くさいことをし、
人工知能のオーロラが人間くさいことを言って楽しい(笑

謎は謎を呼び、さあ次巻「人間のように泣いたのか?」いよいよ最終巻です。
お話がどう収束するのかしないのか。
2年後発行予定のGシリーズ最終巻とはどのように繋がるのか繋がらないのか。
ワクワクです。

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清水義範著
ソノラマ文庫
「魔獣学園」
1984年発行
「魔獣学園2」
1984年発行

現役で発売されてたころ買ったのだから、もうン十年も経つのですが、
未読でした。
清水義範氏は人気の作家だったし、この作品も評判よかった記憶があるのですが、
なぜか読んでなかったんですよね。
そこで今回まとめて読みました。

運が悪く、事件とか問題が起こるとなぜか巻き込まれてしまう体質の主人公が
新米の高校教師となったのはいいけど、受け持ったクラスは
なぜかいきなり転校生が3人。
しかも3人とも問題がありそう。
やがて起こる不思議な事件の数々。
そしてこれでもかと次々に登場する、○ス○ーに○ュ○タ○ト、○来○、
○ン○ロ○ド、○ー○ー○ー○ン、○イ○ア○、○ル○ガ○。
終章で明かされる事件の起こった理由については想像がついていたものの、
なんといっても文章が面白く、楽しく読めるハチャメチャSFジュヴナイルでした。

続編においては、○ラ○ル○ー○ドに○ン○ムみたいな兵器も登場し、
さらにスケールが増します。
ロマンスな展開もあり、こちらも楽しい作品でした。

ン十年も寝かせて熟成させちゃったけど、そのかいありました。

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「帰還した勇者の後日譚②」
月夜乃古狸著
モンスター文庫
2018年発行

異世界から現代日本に戻ってきた柏木裕哉。
しかし帝国が圧倒的な兵力をもって王国に侵攻しようとしていることを知り、
レイリアとティアを連れ、再び転移、王国へ向かいます。
日本から持っていったバイクや花火やチェンソー等を使った裕哉の戦略により、
戦力差のある帝国軍を見事に退け、裕哉は日本に戻ってきます。
今度は王国の王女メルスリアも一緒に。
というわけで、後半は日本での出来事が続きます。
サークルの合宿行ったり、みんなで夏○ミのお手伝いしたり、
大学に出回っているクスリを流している悪い奴らと戦ったり。

正直盛りに盛り込まれた前作と比べると、テンションは落ちますが、
それでも十分面白いです。

最後は彼や異世界人たちの不思議な能力を見た、
妹亜由美や彼のことが好きな茜に詰問されてしまい、
恐らく裕哉の異世界での冒険やチート能力のことがみんなに知られるであろう次巻、
楽しみです。

女神様からは異世界の将来のため子孫をたくさん作るよう頼まれますが、
ハーレム状態のなか、チキンな裕哉はこれからさあどうするのか。
裕哉の友人で面白キャラの斎藤くんが今回あまり登場しなかったので、
次こそはと期待しています。

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「戦うパン屋と機械じかけの看板娘(オートマタンウェイトレス)8」
SOW著
HJ文庫
2018年発行

今回物語が大きく動きます。

ルートの経営するパン屋さん、トッカーブロートに現れた謎の男、
マイッツァーはスヴェンの父親と名乗ります。
中身機械のスヴェンに父親がいるはずもないのですが、
その正体を知っているらしいマイッツァーに彼女もなすすべがなく。
マイッツァーはトッカーブロートに居候し、パン屋さんを手伝うことになります。
マイッツァーに口を割らそうとしたスヴェンとレベッカですが、
猟兵機の彼女たちがなんと逆襲を受けてしまい―。

一方、王都ではソフィアが新大陸国家ノアの将軍を迎えることになります。
その将軍とはなんと―。

また一方、魔導師ダイアンは護衛のブリッツドナーとノアの科学者フィアナを連れ、
ある場所に向かいます。
そこで発見したものはなんと―。

そんな、なんとなんとなんとの三者の状況は、
やがてトッカーブロートが襲撃されたとき、一同に会すこととなります。

前回殺されかけたマリーは冒頭意外な形で再登場し、
レベッカとジェコブはなかなか親密になり、
ヒルダべったりのもうひとりの猟兵機、リーリエは意外な能力を発揮し、
宮廷賢者のハヌッセンが久方ぶりに登場し、と盛りだくさんの今作。

聖者と悪魔はどう関わってくるのか。
ルートとスヴェンの関係は今後どうなるのか。
次作がすごく楽しみです。

ちなみに今回の裏主役はペンギンです(笑

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「異世界が地球を制圧して100年、東京に帰ったらエルフの家族ができました。」
木村心一著
角川スニーカー文庫
2018年発行

隅々まで行き渡っている面白設定が光っている傑作です。
著者は「暗黒騎士を脱がさないで」(全5巻)を書いた方ですが、
あれもすごく面白かった。
本作もシリーズ化されないかな。

ある日突然出現した惑星が地球に激突。
ふたつの惑星はめり込み合ってだるまのような形になってしまいます。
その結果地球はアメリカとヨーロッパが崩壊、侵略者のエルフにより制圧され、
残ったわずかな人類はインドに保護されているという事態に。
そんななか人間の少年ソウタはある施設で100年ものあいだエルフの研究者の
実験体となり、年をとらない存在になり、
さらに魔導が使えるように改造されるのでした。
そしてソウタは生まれ故郷の新宿に戻ってきます。
かつての彼の家にはエルフが住んでおり、
そこでソウタはエルフたちと家族になるのです。
やがて留学生として学校に通うようになりますが、
彼の精気を得るためにキスを奪おうと男女混じったエルフたちに襲われたり、
襲来したドラゴンと戦ったり、激動の学園生活が始まるのでした。

エルフは保守的で、人類の遺産をそのまま使い、発展させることがありません。
人類の言葉を間違って解釈しています。
ソウタと住むヒロインのメルフィーはキサラギと呼ばれる
ドラゴン退治のハンターですが、どうもマタギが間違って伝わった言葉みたいで。
あと職務タイマンがひとりでこなす仕事と思われていたり、
ヤリサーが槍のサークルだったり。
エルフの世界では巨乳はデブ扱いで結婚できないとか、
よく考えたな設定が目白押しでニヤニヤしながら読みました。
主人公の学校で運動するときの体操着が男女ともにブルマって設定はちょっと…笑

しっかり構築された作品世界がこれ一冊だけではあまりにもったいないので、
ぜひとも続刊希望です。

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「血か、死か、無か?」
森博嗣著
講談社タイガ
2018年発行

Wシリーズ第8弾。

ハギリ博士はキガタ、アネバネ、そして新たな護衛であるモロビシとともに
エジプトに飛びます。
ネガティヴ・ピラミッドのなかで武装集団が残していった
「人間を殺した最初の人工知能」イマンを解析するためです。
それは小さなさほど機能もないアルミケースにみえるコンピュータでしたが、
表面に「血か、死か、無か」の言葉が刻まれてました。
一方、ナクチュで発見され蘇生した冷凍遺体が盗まれます。
手がかりを求めて、南極の研究所に飛ぶハギリ博士ですが、
そこでトラブルに巻き込まれるのでした。

人工知能やトランスファでは演算できない、
ハギリ博士の人間らしい発想が面白いです。
今回も途中からウグイが博士と行動を共にするパターン。
ウグイが最近面白い反応を見せるようになってきましたが、
今回どうもトランスファのデボラさえも…。
オーロラが登場しなかったのが唯一残念ですが、ラストにはあの「彼女」が。

今作は百年シリーズとの関連が描かれますが、読んでないんですよね。
いつか、Wシリーズ終わってからでも、読むかなあ。

ワクワクのシリーズ次巻は「天空の矢はどこへ?」
そしてその次が「人間のように泣いたのか?」。
ワクワクが続きます。

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「帰還した勇者の後日譚①」
月夜乃古狸著
モンスター文庫
2018年発行

異世界に召喚され、勇者として戦いぬいた主人公が、
現代日本に帰還してからのお話を描いた物語。
「小説家になろう」発です。

柏木裕哉は異世界に召喚され勇者として大活躍。
仲間たちとともに魔王や邪神を倒し平和が訪れたとき、
当初の約束どおり召喚された時間と場所に返されます。
さあ普通の大学生に戻って万々歳…ではなく、
なんと彼は異世界でと同じように魔法が使えてしまいます。
しかも今までの戦いの経験と鍛錬で雰囲気がかわったことに、
妹の亜由美と裕哉の友人で彼のことが好きな工藤茜は不審がります。
そんななか、テロリスト集団が美術館を襲い、亜由美と茜が人質になったため、
ヒーローのコスチュームをつけて魔法で撃退するのでした。
謎のヒーローの存在が日本中に話題をふりまくなか、
召喚した黒龍のレイリアと猫獣人のティアにより、
王国が帝国に攻められて危機的な状況にあることを知り、
転移しふたたび王国へ向かいます。

戦い終わった勇者が日本に戻ってくる設定は最近よくみます。
ラノベ作家になって勇者だったときの戦いの記録を本にしたり、
戻ってきたらひきこもりになっちゃって学級委員長になった魔王が迎えにきたり。
本作は戻ってきてイチャラブする余裕もなく、
さまざまな争いに巻き込まれるところが新鮮。
異世界と日本舞台を変えて、戦いまくるのです。

なんといっても主人公がひたすらかっこいい。
主人公の友人の斎藤くんは彼がテロリスト集団を壊滅させたヒーローだと気づきますが、
こっそり協力をしようと心に誓います。
彼めちゃくちゃおかしすぎ。

合間にサイドストーリーが挟まれ、
主人公以外の視点からのお話が組み込まれているため、
多角的で状況がわかりやすいです。
一人称による記述方式の弱点を補っているといえましょう。
まてよ、今気づいたけど、ウィルキー・コリンズの「月長石」や「白衣の女」の
手法に近いかもしれん。

とにかく爽快で面白い作品です。
ナンバリングが打たれてるのはレーベルの自信のあらわれでしょう。
さあ、異世界にふたたび訪れた主人公は勇者パーティーの仲間とともに、
どう王国の危機を救うのか。
今から続きが楽しみです。

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「パラミリタリ・カンパニー 萌える侵略者3」
榊一郎著
講談社ラノベ文庫
2017年発行

主人公・阿倍野晴克16歳。
普通じゃない生活をしてきたために「普通」を渇望していた彼は、
ある日なんと侵略者たちから地球を守る地球防衛組織サキモリの司令官に
なってしまいます。
なんとか高校生活では「普通」ができると思っていたのですが、
どうやら無理みたい?
学校に天王寺美緒の両親が現れます。
もとサキモリの巫女である母親ともと侵略異星人である父親は
美緒をサキモリから連れ戻そうとしますが、娘とのバトルになり、
晴克やルシア、シンディアたちも巻き込まれ―。
さらに司令官のDNAを持っている晴克は早々に子孫を作ることを組織から要望されており、
その相手の第一候補が天王寺美緒なのですが、
侵略者との戦いのたびにふたりして理由をつけて授業を抜け出すのを疑われ、
美緒は晴克と結婚を前提につきあっていると言ってしまいます。
教室は騒然。
まあ、そんななか、新たな敵が地球を襲います。
今度の敵は情報生命体。
サキモリを制圧した相手に晴克は最大のピンチを迎えます―。

本シリーズはウルトラセブンとエヴァンゲリオンを合わせたような設定ではありますが、
異星人がどこかユーモラスな設定を持っているため、
楽しいハラハラドキドキを味わえます。

今回、のっけから、平安時代の安倍晴明が登場、
宇宙からの侵略がその当時からあったこと、
晴明がサキモリの母体を作ったことが明かされます。
なんと壮大なお話。

さらに今回は、モブキャラだとばかり思っていた千里丹生太や内代乃之江が大活躍。
前回の侵略者宇宙植物も晴克たちに協力、
今までにないデラックスな展開です。

ただ、残念なことに、この3巻をもって本作品は大団円を迎えます。
もうちょっと読みたかったなあ。

12/09|Book(SF・ファンタジー)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「ペガサスの解は虚栄か?」
森博嗣著
講談社タイガ
2017年発行

Wシリーズ第7弾です。

ハギリ博士はコーキョの地下で少年の姿をした(もちろん端末なわけですが)
ペガサスと呼ばれるスーパ・コンピュータと会見します。
そこでもたらされた驚くべき推測。
彼からの情報により、インドに飛ぶハギリ博士と新しい護衛係のキガタ、
そしておなじみのアネバネ。
そこに住む資産家の邸宅にフランスから逃亡したウォーカロンがいるというのです。
その資産家ケルネィの実は妻であったツェリン博士と再会するも、
トラブルが起こります。
ウォーカロンが暴走し、さらに…。
屋敷に隠された秘密から、ハギリ博士はトランスファのデボラと
推測を重ねるのですが、やがて更なる大事件が…。

今回もエキサイティングです。
森さんの小説は思索的な部分が楽しいのですが、
それとアクション的な展開の絡み合わせがうまくできてます。
「人間とはなにか」の科学的大命題のなかで、
いかにも人間的な感情が描かれているのが興味深いところです。
後半に、すでに懐かしく感じるウグイが登場しますが、
彼女の今回の行動がびっくり。
ますます先が楽しみになってきました。

次巻は来年2月発行予定「血か、死か、無か?」。
さらに「天空の矢はどこへ?」と続くようです。
WシリーズのWはウォーカロンのことですが、わたしにとってはワクワクのWです(笑

10/28|Book(SF・ファンタジー)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「エルフ嫁と始める異世界領主生活5―
おきのどくですが りりがるどは きえてしまいました―」
鷲宮だいじん著
電撃文庫
2017年発行

小笠原諸島の端っこにある小さな島、青根島村。
そこに異世界から突如現れたユングリング。
ユングリングのリリガルド領主の娘アクセリアを嫁にしちゃった由太は、
そこの領主となり今日もいろいろ頑張っているのでしたあ。

さて、第5弾です。
な、なーんと最終巻です。
由太の前に人生最大の事態が起こります。
なんとリリガルドが近いうちに水没してしまうということが判明します。
由太たちはなんとか日本の他の場所にリリガルドの人々を移住させようと
働きまくるのですが。
突如あらわれた怪しい謎の勇者ロロの思惑はなにか。
やがて東京に向かった由太たち一行を襲った大事件。
アクセリアはダークエルフ化し始めちゃうし、
由太は、アクセリアは、この最大の危機に生き延びることができるのか。

「日本沈没」を思い起こす設定にファンタジー要素がふんだんに詰められ、
今までよりも頁増しな本書を面白く読ませます。
しかも今までにない感動作で、クライマックスのくだりは
涙なくしては読みすすめられません。

見事なエンディングでありました。


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暗ヲ

Author:暗ヲ
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