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2017.09.17 (Sun)

エルフ嫁と始める異世界領主生活5―おきのどくですが りりがるどは きえてしまいました―


「エルフ嫁と始める異世界領主生活5―
おきのどくですが りりがるどは きえてしまいました―」
鷲宮だいじん著
電撃文庫
2017年発行

小笠原諸島の端っこにある小さな島、青根島村。
そこに異世界から突如現れたユングリング。
ユングリングのリリガルド領主の娘アクセリアを嫁にしちゃった由太は、
そこの領主となり今日もいろいろ頑張っているのでしたあ。

さて、第5弾です。
な、なーんと最終巻です。
由太の前に人生最大の事態が起こります。
なんとリリガルドが近いうちに水没してしまうということが判明します。
由太たちはなんとか日本の他の場所にリリガルドの人々を移住させようと
働きまくるのですが。
突如あらわれた怪しい謎の勇者ロロの思惑はなにか。
やがて東京に向かった由太たち一行を襲った大事件。
アクセリアはダークエルフ化し始めちゃうし、
由太は、アクセリアは、この最大の危機に生き延びることができるのか。

「日本沈没」を思い起こす設定にファンタジー要素がふんだんに詰められ、
今までよりも頁増しな本書を面白く読ませます。
しかも今までにない感動作で、クライマックスのくだりは
涙なくしては読みすすめられません。

見事なエンディングでありました。

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08:51  |  Book(SF・ファンタジー)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.09.16 (Sat)

パラミリタリ・カンパニー 萌える侵略者2


「パラミリタリ・カンパニー 萌える侵略者2」
榊一郎著
講談社ラノベ文庫
2017年発行

主人公・阿倍野晴克16歳。
父親の借金のせいで追われたり拉致られたり、
普通じゃない生活をしてきたので、地球防衛組織サキモリの一員…
というか司令官になってからは普通の高校生活が送れる…
と幸せに浸っている暇もなく、敵出現出動要請の連絡がしばしば来ちゃって
慌ただしい日々。
宇宙人の秘密組織オルガネラの女幹部本町シンディアが
普段は学校の生徒会長であることを知って捕獲しようとしますが、
彼女の秘密を知った晴克はある決断を下します。
また宇宙からきた植物により、狭奇杜市民が次々と頭に花を咲かせられる事態となり、
対策に苦慮します。
狭奇杜市壊滅の絶対絶命の危機に、晴克、
や地球人と宇宙人のハーフ美緒、アンドロイドの「お姉ちゃん」ルシアらは
敢然と立ち向かうのですが…。

シンディアの正体と事情が詳しく描かれ、
主人公を取り巻くハーレム候補がまたひとり増えたかなと、
ますます楽しくなってきました。
地球が萌える星だからという理由で侵略者が絶えない世界は
「ウルトラセブン」的設定ですが、本筋は「エヴァンゲリオン」を
思いっきり軟化したようなお話です。
サスペンスフルだけど気楽でラノベらしいシリーズです。

今回は「トリフィドの日」か「マンモスフラワー」かって宇宙植物がでてきますが、
この著者、なかなか目の付け所が面白いです。

次巻も楽しみ。
07:59  |  Book(SF・ファンタジー)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.09.09 (Sat)

戦うパン屋と機械じかけの看板娘7


「戦うパン屋と機械じかけの看板娘(オートマタンウェイトレス)7」
SOW著
HJ文庫
2017年発行

怒涛の展開でそれまでの戦いの物語に一区切りの5巻、
その後の新たな戦いの物語に対する緩衝帯のように設けられた短編集の6巻、
それを受ける7巻は新たな物語の幕開けといった立ち位置でしょうか。

元軍人、ルートのパン屋さんに立てこもったテロリストの仲間のひとり。
ジェコブとミリィを人質にとられますが、
それでもルートは拳銃を持った男を説得しようとします。
ルートは負傷するものの、無事立てこもり事件は解決。
しかし今回の物語はここから始まります。
犯人に対する裁判に呼び出されたルート。
しかしそれには裏があったのです。
法廷弁護士はルートを祖父の、故郷の仇と狙う女性。
彼女の狙いはルートであり、故郷殲滅の事実を公にすることでした。
罠に嵌まったルートに、アンドロイドであり彼を愛するスヴェンは
何とか窮地を乗り切ろうと奮闘努力するのでしたが…。

メインが法廷シーンであり、
このシリーズの魅力的なレギュラー脇役たちはほんの顔見せ程度です。
しかし裁判のやりとりが手に汗握る展開で不満は感じさせません。
ルートを、そして彼を憎むマリーの運命を大きく呑み込む力の存在を予想させ
物語は終わります。
次巻が待ち遠しいです。

なお、54頁イラストが圧倒的で魂持っていかれます(笑
08:27  |  Book(SF・ファンタジー)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.08.12 (Sat)

桜色のレプリカ2


「桜色のレプリカ2」
翅田大介著
HJ文庫
2017年発行

後編、完結編です。

1巻ラストで明かされた衝撃な事実により、主人公は悩みヒロインはせせら笑う―。
エプリオンの伝染体による攻撃は激しさと頻度を増していきます。
レプリノイドによる防衛も劣勢になっていき、人類は滅亡するのだろうか―。
ハルカを助けるため、ドームの外に飛び出すカザネ。
倒しても倒しても減らないエプリオン伝染体と戦いながら、
カザネとハルカはすべての秘密をにぎる学校理事長のもとに向かいます。
そして明かされる真実。
「学校」は何のためにあったのか。
人類はどうなるのか。

森博嗣氏のWシリーズを思い起こす、「人間とは何か」テーマを
ギリギリラノベの枠内に押し込めた意欲作ですが、
大団円では1巻前半のイチャラブ仕様がまた戻ってきます。
お話が壮大すぎて、感動という言葉では感想を表現したくないほどです。
「ヒロイン捜索型学園ラブコメ」という本書の本当の内容を隠しているようで、
実は真実をついたウリがイキです。

いやあめちゃくちゃ面白かった。
二作で完結ですが、この作者さんとはまた別の作品で出会いたいです。
08:07  |  Book(SF・ファンタジー)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.08.06 (Sun)

桜色のレプリカ1


「桜色のレプリカ1」
翅田大介著
HJ文庫
2017年発行

この作品、びっくりすることに1、2巻が同時発売されました。
前代未聞…かどうか知りませんが、
とりあえずわたしはラノベでは見たことがありません。
あとがきを読むと作者の要望だったとのこと。
このあとがきの内容がまた素晴らしいのですが、
それと同時に作者の自信も垣間見れます。
なんと巻末には設定資料つきです。

まず1巻を読んだわけですが。
いつものように予備情報を得ないで読んだので、
途中まで世界観がわからずとまどいました。

主人公の六方カザネは「学校」の教師。
学校といっても正確には「特別心質保全矯正施設」というらしいです。
教師といっても17歳なんですよ。
さらに登場する小道具が未来的な部分があり違和感あります。
これは現代の話なのだろうか。
物語は教師の主人公と個性的な生徒たちとのイチャラブ風に進みます。
カザネには同僚の教師の恋人もいて、なかなか波乱万丈で楽しそう。
しかし休日も外部に出れないという設定はどういう学校なんだろう。
途中で戦闘シーンが始まり事情がわかります。

エプリオンという宇宙からきたタンパク質に感染した生命体が
驚異的な能力を持って人類を襲うようになり、
そのため人類は地下にシェルターを作り避難しているのです。
エプリオンの伝染体と戦うため、作り出されたのが戦闘用珪素生命体、
レプリノイド。
彼らは人間と見た目は変わらないけど、高い戦闘能力を持った存在です。
主人公の学校の生徒たちこそ、そのレプリノイド。
そして教師たちはレプリノイドに「人間らしさ」の教育をしているのでした。
カザネは理事長に依頼され、レプリノイドに紛れ込んだ人間を探すことになります。

という荒唐無稽なお話。
レプリノイドの生徒はそれぞれキャラづけがなされており、
教師を誘惑するもの、委員長タイプの少女、毎回ぶつかってきてパンツを見せる子、
無愛想で読書が好きな生徒と、人間による設定がなされております。
それによりお約束的イチャラブも起こるのですが、
主人公はレプリノイドに紛れ込んだ人間を探すうち、
人間とレプリノイドがどう違うのか悩むことになります。そして衝撃のラスト―。

ライトなのかハードなのか、どきまぎしているうちに1巻終了。
これは確かに意欲作。
続けて2巻を読みます。
12:35  |  Book(SF・ファンタジー)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.06.25 (Sun)

青白く輝く月を見たか?


「青白く輝く月を見たか?」
森博嗣著
講談社タイガ
2017年発行

Wシリーズ第6弾。
前作あたりから舞台設定が派手になって、ますます面白くなってきました。

北極の海底深くに埋まっている潜水艦。
それをコントロールしているスーパ・コンピュータのオーロラは、
ある時から沈黙してしまい人間でいう引き籠もり生活を送っています。
そんなオーロラを停止してほしいとハギリ博士に依頼してきたのはあのひと。
そう、天才博士がひさびさに姿を現します。
潜水艦には核弾頭ミサイルが搭載されており、
オーロラが暴走した場合人類の危機となるためうかつに手が出せないなか、
ハギリ博士が思いついた窮余の一策とは。

昔ビデオデッキのリモコンが冬になると動作しなくなったことがありましてねえ。
不思議なことにヒーターであっためてやると、直るんですよ。
機械も寒さに弱いんだなあと思いました。
メーカーの修理担当者に話したら、「リモコンはいくらでも買えますから」と
鼻で笑われちゃったけど。

本書読んで、まあそんなことを思い出しましたよ。

今回はものすごくロマンティックで素敵なお話でした。
シリーズ最高作だと思います。

また今回アネバネはお休みですが、護衛のウグイの今までにない必死な姿と、
お茶目な姿がみれてお得感あります。

次作は「ペガサスの解は虚栄か?」そして「血か、死か、無か?」
楽しみです。
07:35  |  Book(SF・ファンタジー)  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2017.06.17 (Sat)

パラミリタリ・カンパニー 萌える侵略者1


「パラミリタリ・カンパニー 萌える侵略者1」
榊一郎著
講談社ラノベ文庫
2017年発行

主人公・阿倍野晴克16歳。
ある朝目覚めると、お姉さんが朝ごはんを作っています。
しかし彼にはお姉さんはいないのです。
事情のわからないうちに、地球防衛組織〈サキモリ〉の天王寺美緒とお姉さん
―アンドロイドのルシアにより連れ去られそうになる晴克。
そこに現れた悪の宇宙人、〈オルガネラ〉の幹部シンディア。
ふたつの勢力が晴克を取り合います。
その結果、今まで悲惨な貧乏生活を送っていた彼は、
美緒により提示された給料の額に目が眩んで、
サキモリの一員となっちゃいます。
宇宙人や宇宙怪獣と戦い地球を守っているサキモリには現在司令官が不在で、
危機的状況なのです。
なぜかその特性を持っているらしい晴克は、なんだかんだ、
その地位につくことになります。
そして普段は高校生活をおくりながら、宇宙人が襲来たびにサキモリに赴き、
人型の兵器で出撃する美緒たちの指揮を取るのでした。

という、ちょっとエヴァンゲリオンに似てるかな、な設定ですが、
面白いのはハードな内容なのに宇宙人が貧乏くさかったり攻撃がせこいこと。

美緒は実は宇宙人と地球人のハーフ。
周囲から白い目で見られがちで、
それゆえに地球を守ろうとし地球人であることにこだわります。
晴克くんはそれまでひどい生活をおくってきたため、
「普通」ということに執拗に憧れています。
そんなふたりですが、司令官の素質を持っているものは限られるため、
晴克と美緒ははやく子供を作れと組織にせかされるのです。

そんな彼らのちょっと萌えるロマンスと宇宙人が送り込む醜悪な怪獣との戦いが
描かれます。

晴克くんが授業で習うようなことや、
アルバイト先での経験から敵を倒すアイデアを得るのがユニークであり、
生活感あるSFファンタジードラマとなっています。

ヒヤヒヤしていいのかワクワクしていいのかゲラゲラしていいのかわからない作品です。
お姉ちゃんのロケットパンチには大爆笑。

二巻が楽しみです。
08:12  |  Book(SF・ファンタジー)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.05.04 (Thu)

エルフ嫁と始める異世界領主生活4 ―そんな観光地で大丈夫か? 問題……しかない!?―


「エルフ嫁と始める異世界領主生活4 ―そんな観光地で大丈夫か? 問題……しかない!?―」
鷲宮だいじん著
電撃文庫
2017年発行

小笠原諸島の端っこにある小さな島、青根島村。
そこに異世界から突如現れたユングリング。
ユングリングのリリガルド領主の娘アクセリアを嫁にしちゃった由太は、
そこの領主となり今日もいろいろ頑張っているのでしたあ。

さて、第4弾です。
異世界領主の由太も一応高校生なので学校に通っております。
今回そんな高校生活が、多分初めて描かれたと思いますが、
彼のクラスメートの姫川結衣はちょっとした誤解から由太のことが
気になっちゃってるのです。
彼女の父親はリゾートグループの会長で、
リリガルドを観光地にしようという提案に賛成する由太たちですが、
どうもこの話には裏があるようで…。

なんて難しい話はともかく、今回由太になついてる海竜のメロン、
また水竜のザルディーネまで女の子になって登場、楽しさいっぱい。もてまくりの由太くんの巻。っていつもか。

泣かせるエピソードもあり、いよいよ盛り上がってまいりました。

絶好調の本作、次巻も楽しみです。
08:27  |  Book(SF・ファンタジー)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.02.25 (Sat)

私たちは生きているのか?


「私たちは生きているのか?」
森博嗣著
講談社タイガ
2017年発行

Wシリーズ第5作目。

ハギリ博士はアフリカ南端にある、ウォーカロンが大勢発見された村を訪れます。
もちろん護衛のウグイとアネバネも一緒に。
その場所でみたのは地下で生活しているウォーカロンたちと、
彼らを束ねる人間の老人―村長。
彼らは村長のすすめでバーチャルな世界を訪問します。
そこの住人のウォーカロンたちは、みな身体を捨て、
外の世界に頭脳だけを保存し、ヴァーチャルな村で生活し、
生産しているのでした。
驚きの世界でヴァーチャルな存在のハギリたちに危機が迫り…。

ヴァーチャルな世界の住人たちは夢で生産活動し、現実で生活します。
夢と現実の違い、そして生きているとは何なのか。

今回もデボラ大活躍で嬉しいです。
しかも萌えます。
ラストなど、トランスファなのに、なんと人間らしい。
あ、いや、だから人間とは何なのだろう…。

これからの作品は「青白く輝く月を見たか?」「ペガサスの解は虚栄か?」の
2タイトルが決まっています(つまりそこまで書き上がっているのでしょう)。

最初のは6月の発行予定。
まだ先ですが、実に楽しみです。
08:21  |  Book(SF・ファンタジー)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.02.11 (Sat)

俺のペットは聖女さま4


「俺のペットは聖女さま4」
ムク文鳥著TOブックス
2017年発行

日本人の少年山形辰巳の可愛がっていたオカメインコのチーコが死語異世界に転生、
その世界の聖女カルセドニアとなり、かつてのご主人様辰巳を召喚、
ラブラブな関係となり恋と冒険の日々を送るイチャラブファンタジーの4巻目です。

今回は新年祭にむけ、
カルセドニアの育ての祖父でサヴァイヴ教団の最高司祭ジュゼッペが、
ある楽しい企てをします。
その結果辰巳とカルセドニアは、いよいよ結婚し、夫婦となるのでしたあ。

な、幸せなお話に、まあいろいろエピソードがからみます。
しかし本題は結婚。
いやあ愛するペットと結婚。
うらやましい人はうらやましいでしょう。
いゃ、そこまでのひとはあんまいないかな?
とにかく、異世界イチャラブファンタジーも節目の盛り上がりを見せるのでした。
成り行きが想像ついてても感動しちゃうな。
いやあ、めでたい。

今回も番外編が収録されております。
そちらもある登場人物たちの幸せそうなお話が二編。
ごちそうさまな4巻でした。

次巻も楽しみですが、WEB版が完結済みとのこと。
ということは、単行本の方も近いうちに終わる運命なのだな。
今から淋しさを感じてしまうのです。
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