「異世界拷問姫5」
綾里けいし著
MF文庫J
2017年発行

拷問姫エリザベートとカイトたちご一行は、もうひとりの拷問姫ジャンヌの導きにより、
王都の地下墓所に向かい、自分たちの世界の真実を知ります。

彼らは重要な秘密を握る「肉屋」を追い世界の果てへ向かいますが、
そこでなんと獣人リュートたちと再会します。

そこに突然乱入した「墓守」は意外な存在に彼らを襲わせるのでした。

懐かしい再会と悲しい再会。
今までで最大の苦悩がカイトを襲います。

物語はクライマックスで想像もしなかった凄まじい展開を迎え、
さあ、来年春発売予定の第6巻に続くのです。

カイトたちの新たな戦いが始まります。

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「異世界拷問姫4」
綾里けいし著
MF文庫J
2017年発行

すべての悪魔を倒し、拷問姫エリザベートの処刑が決まった日、
櫂人は新たな人類の敵となった姿を見せつけることで
エリザベートの命を救うのでした。
櫂人と、彼の嫁で機械人形のヒナは主人であったエリザベートと袂をわかち、
放浪の旅に出、エリザベートは教会から新たに櫂人討伐の命を受けます。
そんなある日、櫂人たちは獣人たちの依頼を受けることになります。
彼らの村が何者かに襲撃され、そこに住む獣人たちが残虐に殺される事件が
起こったのです。
犯人を待ち伏せる櫂人たちの前に現れたのはなんと機械でできた化物。
そしてそれを操っているのはもうひとりの拷問姫、ジャンヌ。
激闘の末、櫂人とヒナはジャンヌに導かれ、
この世界の本当の姿を見るため王都の地下墓所に向かいますが、
そこにエリザベートやイザベラ率いる聖騎士たちも現れて…。

凄まじい残酷話に、ほんのちょっとラノベ風味付けを施したダークファンタジー第4巻。
世界が変わる新展開です。
ますます面白くなってきました。
さらに、今回、櫂人とヒナがとうとうアレしちゃうんですよ。
恐ろしくも楽しい一冊でした。

次巻にも期待!
07/01|Book(怪奇・幻想)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「異世界拷問姫3」
綾里けいし著
MF文庫J
2017年発行

父親にいたぶられたあげく無惨に殺された少年、
瀬名櫂人は“拷問姫”エリザベートによって異世界に召喚され、
彼女の従者となります。
櫂人により目覚めさせられ、彼を愛する機械人形でメイドのヒナも加えた三人は、
悪魔と戦う壮絶な日々を送るのでした。

さて、第三巻。
今回は悪魔との最終決戦。
前作での戦いのあと、眠りについたヒナを残し、
エリザベートと櫂人は教会の聖騎士たちとともに、残った最後の悪魔たちと対決します。

エリザベートと櫂人のつかの間のデートも描かれ、硬軟のバランスが見事です。
また最終決戦の中でエリザベートにより知らされる意外な事実にはびっくり(?_?)
すげえな異世界!
そして、ヒナちゃん可愛いよヒナちゃん(*^o^*)

まったく一冊一冊の内容が濃いエンターテインメントです。
感動的で切ないラストには、最終巻を読んでいる気まんまんだったのですが、
なんとまだ続くようです。

楽しみが続いて嬉しい。
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「おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱」
オキシタケヒコ著
講談社タイガ
2017年発行

逸見瑞樹は中学一年生のとき、ある屋敷の座敷牢に幽閉されてる少女ツナと出会います。
彼女は怖い話が好きで、瑞樹は彼女の友達になり、
毎週怖い話をしに屋敷に行くのでした。
そして10年がたち、怪談話を蒐集しては変わらずツナのもとに通う瑞樹でしたが、
身の回りに頻繁に起こる怪異現象を、ふと知り合った「失せ物探し」を生業としている
奇妙な男に相談したあたりから、瑞樹とツナの運命は大きく変わっていきます。

楽しく読了。
後半は急展開、びっくりする真相があらわれ、ラストは感動的でした。
ホラーですが、表紙にあるように、ほんとうは怖いのきらいな瑞樹と、
彼をミミズクと呼ぶツナとのボーイ・ミーツ・ガールです。

人物の描き方が魅力的で、失せ物探しの男の存在はこの手の話ではステロタイプですが、
ほんのわずかしか登場しないのに主人公に影響を与える友人や、
主人公を育てている叔母や叔父のキャラが立っており、ツナの面倒をみている老婆、
一瞬しか登場しない怪奇な本の女性編集長に至るまで、けして長い小説ではないのに、
人物がみな生き生きとしています。

さらに「かうけう」と呼ばれる霊的な存在が、
このような怪奇ものではちょっと見ないユニークな存在とキャラクターで描かれており、
単純にホラーというジャンルに区分けしたくない、
ため息の出るような素敵なエンターテインメントでした。
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「異世界拷問姫2」
綾里けいし著
MF文庫J
2016年発行

待望の第2巻。

17歳の身で父親に殺され、
“拷問姫”エリザベートによって異世界に召喚された青年瀬名櫂人。
エリザベートの従者として、機械人形であるメイドのヒナと三人で悪魔と戦う日々。
今回は皇帝の次に高位な悪魔大王との戦い…なのですが、
大王の罠により生贄の呪法を受けエリザベートは魔力を封じられてしまいます。
櫂人はエリザベートやヒナを守るため、ある覚悟を決めるのでした…。

今回は櫂人の苦悩、ヒナの決死の戦いが描かれます。
もちろん悪魔による残虐描写は相変わらず。
心臓の弱い方は読まないように(笑

口絵についてるヒナの日記が楽しいです。
次巻も楽しみ。
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「フェノメノ 伍 美鶴木夜石は微笑まない」
一肇著
星海社文庫
2016年発行

いよいよ最終巻です。
そしてぶっちぎりの感動作です。

夜石の凄惨な過去から生還した山田凪人は、
見舞いにきた夜石に「化物」と叫んでしまいます。
その後彼女に関する記憶をなくした凪人は鴉さんの葬儀の後で
ある心霊スポットの噂を聞き、訪れてみるのですが、
そこで姿の見えない声だけが聞こえる少女と出会います。
その正体はもちろん…。

その後凪人はある場所で夜石と感動的な再会をはたすのでした。
そして奇妙な宮司、左居の壮絶な過去の物語をはさみ、
舞台は再び11年前の惨劇の場所へと…。

第一巻からの凪人と夜石の長い物語が収束します。
感動的な場面がいくつもあり、泣けます。
とくにフィナーレは号泣ものです。

もう夜石や凪人に会えないのは残念だけど、
このシリーズのおそらくプロトタイプ的な作品、
登場人物の何人かが重なる「幽式」も入手ずみなので、
そのうち読んでみます。
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「フェノメノ 肆 ナニモナイ人間」
一肇著
星海社文庫
2016年発行

子供を助けようとしてトラックに轢かれてしまった山田凪人…
が、前作のラストでした。

今回、登場人物表のイラストが、凪人と夜石の一部を除いて
塗りつぶされているのが意味深であります。

生と死の間で意識を覚ました存在は人間時の記憶がなく、
自分が男だったか女だったかもわからず、仕方なく「己」と定義します。
「己」は10年前の過去に跳び、そして気にかけている少女の一家が惨殺される
事件に遭遇するのです。
なんとか少女を守りたい「己」でしたが…。

夜石の過去が明らかになる重要なお話で、一冊分使われています。
「己」の献身が感動的なお話。
そして意外な展開。
ラストは愕然とします。

『Raven Notes』―「鴉の備忘録」あるいは「貪り尽くされる物語」《後編》も収録。

次巻は最終巻。
どきどきです。
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「異世界拷問姫」
綾里けいし著
MF文庫J
2016年発行

17歳の青年瀬名櫂人はヤク中で暴力的な父親に殺されます。
しかし死んだ瞬間に彼は異世界へと召喚されます。
彼を呼び出したのは…。
「我が名は『拷問姫』エリザベート・レ・ファニュ。
誇り高き狼にして卑しき牝豚である」
ボンデージドレスを着た美少女、しかし領民を悉く拷問にかけ、
殺しまくってきた恐ろしい少女なのでした。
いまや彼女は教会に捕らわれましたが、
14の悪魔を滅ぼすあいだだけ生かされている存在なのです。
櫂人は彼女の執事となり、一緒に悪魔たちと戦うことになるのでした。

執事といっても料理下手(といっても食材がグロテスクなものばかりなのですが)、
プリンしか満足に作れない櫂人ですが、やがて発見した人形に命を入れ、
ヒナと名付たメイドさんが料理上手、しかも攻撃力も高い。
櫂人にけなげに尽くすヒナがかわいい。
拷問姫はあくまでクールで残酷なので、三角関係なラブロマンスにはなりませんが。
とはいえ姫も、乱暴に扱いながらも、櫂人のことを気に入っているようです。

ダークなラノベで、基本きっついお話だし残酷描写もそれなりにありますので、
その手のものが苦手な方にはおすすめできませんが、わたしは面白くて、
わくわくしながら読了しました。
一応この一冊でまとまっていますが、続編でるといいなと思ってます。
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「フェノメノ 参 四回廊事件」
一肇著
星海社文庫
2016年発行

青春怪談小説シリーズ第三弾。

友達候補である山田凪人をもっとよく知るために一緒に暮らすことにした美鶴木夜石。
一方優しい凪人は夜石をまともな人間にしようと、
「美鶴木夜石・健全化計画」を進めようとします。
しかしそんなふたりの前に怪異現象は容赦なく現れるのでした。

今回4編の怪奇なお話が収録されています。
さらに外伝ということで、登場人物のひとり女占い師の鴉さん主演の
『Raven Notes』―「鴉の備忘録」あるいは「貪り尽くされる物語」《前編》が併録。

印象的だったのは「見えない友達」での、ある女性と夜石との絶叫合戦。
例によって吐く夜石、嘔吐物を手で受け止める凪人、の場面はテンポよく、壮絶。
さらに捨てるとこがないため、仕方なく両手にゲロを載せたまま歩いている凪人は、
夜石に嘔吐物マニアかと訊かれてしまいます。可哀想。

感動的なのがエピローグ。
しかし感動と未来の可能性をちらつかせながら、
物語は主人公にとってどうやら衝撃的な展開になり、以下次巻に続く。

フェノメノ 肆は5月発売予定、最後の伍は7月発売予定です。
待ち遠しい…。
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「フェノメノ 弐 融解/収縮 ファフロツキーズ」
一肇著
星海社文庫
2016年発行

青春怪談小説「フェノメノ」の第二弾です。
単行本の時は「融解ファフロツキーズ」と「収縮ファフロツキーズ」と、
別々の巻だったのを、文庫にあたり一冊にまとめたため、分厚いです。
460頁くらいあります。
ちなみにファフロツキーズ現象とは、空から魚とかカエルなど有り得ないものが
一点に大量に降ってくる怪雨現象のことらしいです。

一作目のラストで自分の真実の記憶を取り戻し、現実に立ち向かえたことで、
もう大丈夫、回復したと思い込んだ主人公の大学生山田凪人は、
クリシュナさんこと栗本詩那のもとを訪れ、ビートニク研究会へ入部したいと迫ります。
なんだかんだオカルトに惹かれてしまう凪人はビートニク研究会というより、
その一方で運営されているオカルトサイト「異界ヶ淵」に関わりたいのでした。
凪人の熱意にクリシュナさんは条件をつけます。
霊のみえる危険な美少女、美鶴木夜石と関わらないこと。
了承した凪人でしたが、相変わらず怪異現象に引き込まれてしまい、
夜石とも再会、またまた恐ろしい目にあう運命なのでした…。

本作の怪異現象はクリシュナさんの高校時代の事件が尾を引いており、
今回彼女の存在感が増しております。
聡明な高校生の弟も登場します。
また前作でちらちら顔をみせたクリシュナさんの師匠、滝田佐居も出番多くて、
脇役のレギュラー位置を確固たるものにしています。

かなり長いですが、そのぶん面白さも倍増、
つながっているお話を今回一冊にまとめたのは良かったです。
猫迷宮のお話は感動的でした。
猫好きにはたまらないのではなかろうか。

ラストの意外な展開にはびっくり、三巻が早く読みたくて仕方ありません。
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暗ヲ

Author:暗ヲ
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