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2016.04.24 (Sun)

お嬢さん乾杯


「お嬢さん乾杯」
監督:木下惠介
脚本:新藤兼人
音楽:木下忠司
1949年松竹映画
白黒作品

先日Twitterで、ミステリ作家の芦辺拓さんが「和製ラブコメの最高峰!
これを観ると見合いしたくなること請け合い」とツイートされてらしたのを見て、
気になって気になってAmazonでDVDを取り寄せて観てみたら、確かにこの映画、
ものすごく面白い。
大好きな日本映画の一本となりました。

冒頭の交通整理のお巡りさんの腕が映り、それがクネクネ動くシーンをみた途端、
この映画はきっと面白いと感じ、その瞬間から木下監督の手の内に
乗せられてしまった感があります。
主人公の圭三(佐野周二)は34歳。
自動車修理工場を経営しており、成功している人物。
ある日見合い話が持ち上がります。
お相手は元華族の娘、泰子(原節子)。
始めこそ見合いなぞしたくなかった圭三ですが、泰子の美しさを見て、
気に入ってしまいます。
その後ふたりはぎこちないお付き合いを始めるのですが、
やがて泰子の家が没落しており、圭三との結婚はお金目当てだったことが判明。
さらに泰子の父親は刑務所に収監されているし、
さらにさらに泰子には死んだ婚約者がいたのでした。
圭三はお金だけ渡して身を引こうとするのですが…。

戦後間もない時期に、日本が舞台とは思えないお洒落でモダンな作品、
よくぞこんなお洒落で面白い映画が作られていたものだと感心しました。
圭三が弟役の佐田啓二を後ろに乗せてバイクで走るシーンなど、
まるで「ローマの休日」みたいです。

泰子に会ってすぐに舞い上がってしまう圭三、少しずつ好きになっていく泰子。
身分違いの恋のゆくえを品の良いギャグ的描写を交えながら描いていきます。
原節子さんがこけるとこなんかおかしすぎ。
後の伊丹十三や三谷幸喜やたけしらのコメディ映画の、
素晴らしすぎる原点がここにあったと感じました。
正直、真面目な作品のタイトルばかり印象に残っている新藤兼人や木下惠介が、
こんな良質なコメディを作っているとは思いませんでした。

音楽がまた素敵で、レハールの喜歌劇「メリーウィドウ」のワルツを思い起こす
素敵な主題歌を灰田勝彦氏が歌っています。
あと「白鳥の湖」の「白鳥の踊り」にインスパイアされたようなBGMが
印象に残りました。

主演の佐野周二は「おやじの嫁さん」というテレビドラマでの
どしっとした真面目なおやじ役くらいしか知らないのですが、
本作のまじめおかしい演技で違った魅力を発見しました。

でも、なんといっても原節子。
美しすぎる原節子さんの魅力全開なラブコメといえましょう。
…彼女の最後のセリフにハァハァ。
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