「半導体探偵マキナの未定義な冒険」
森川智喜著
文藝春秋
2014年発行

高校生坂巻正行は女性型探偵ロボットのマキナとともに、
ある大学で起きた盗難事件を捜査する。
マキナは天才科学者である彼の祖父が作ったロボットで、
人工皮膚をまとっていて人間の女の子と見分けがつかない。
そして優秀なマキナのAIはあっという間に事件を解決するのであった。

が…、問題はここからです。
しばらくして正行くんの高齢のおじいさんは老衰で亡くなります。
おじいさんの研究所にはマキナの先輩にあたる探偵ロボットが3体いたのですが、
おじいさんが亡くなったため司令コンピュータからのアップデートが正常に終了せず、
そのため3体は人工知能の一部にエラーを起こし、
自分たちの勝手な解釈で探偵をするために研究所を脱走してしまったのでした。
正行くんはマキナとともに3体の探偵ロボット探しに奔走するのですが…。

ロボットが捜査に協力する設定は目新しいものではなく、
アシモフのいくつかの作品に登場するR・ダニール・オリヴォーはじめ
いくつもあるでしょう。
さらに昨今の流れとしては萌え系ロボットの登場が目立ってきていると思います。

わたしが読んだものではたとえば…


「ワイヤレスハートチャイルド」
三雲岳斗著
徳間デュアル文庫
2001年発行

に登場するウエイトレスロボットのなつみさん。
三雲氏は初期の他の作品のいくつかでも人間型ではないけれど
人工知能を登場させてました。

海外の作品ではたとえば…


「恋するA・I探偵」
ドナ・アンドリューズ著
島村浩子訳
ハヤカワ文庫
2005年発行

この作品に登場するチューリング・ホッパーはロボットではなく、
人間型をしているわけでもない、ただの人工知能なのだけど、
人間なみの感情を持っていて、人間に恋までしてしまう素敵な設定。
後半は移動式コンピュータのなかに入りこみ、
一応ロボットみたく自分で動き回ることができるようになります。

この作品はとても楽しく、好評だったのか本国でシリーズ化されているのだけど、
日本では一作目のみしか翻訳されておらず残念。

ほかに未読だけど竹本健治氏の「キララ、探偵す。」「キララ、またも探偵す。」では
メイドロボットが活躍するようです。

話戻して、マキナたちのお話の方向性は一般的なフウダニットなミステリではなく、
ロボットたちがなぜそんな行動をとったのかが問題の
ホワイダニットの一種と思われます。
マキナたんの仕草がかわいく、萌え系好きなひとにはたまらんでしょう。
つまりわたしとしては続編を書いてもらいたいわけです。

ところでマキナというネーミングは、デウス・エクス・マキナからとったのかなあ。。。
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07/06|Book(ミステリ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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