「純喫茶「一服堂」の四季」
東川篤哉著
講談社
2014年発行

鎌倉のわかりにくい場所にあり、一見古民家にしか見えないため
あんまり客の来ない喫茶店「一服堂」。
その店主である安楽椅子(あんらくよりこ)さんは
初対面の相手にはまともに応対できない極度の人見知り。
しかしお客の持ち込んだ事件の話を聞き、一応の推理を聞くやいなや、
まるで二重人格のように態度が豹変しカップを割っては「甘い」だの「ぬるい」だの
「薄い」だの「浅い」だのと上から目線になり、
一気呵成に事件の謎を解いてしまう安楽椅子型探偵であります。

と、ここまではどこかで見たような設定を組み合わせただけみたいな気もするわけですが、
最後まで読むとこの作品の優れた構成がわかります。

春夏秋冬の事件を扱った4編収録の連作短編集。

最後の冬の事件のトリックが驚天動地な凄さです。
凄すぎて真面目な女性などにはお薦めできないです。

著者ならではのギャグのきいた文章と裏腹な、
思わずうならされる全体を通じてのトリック。

それぞれのお話で語り手が異なるけど、最終話での全員再会は感無量。
ラストシーンは、こうきたか、と思わず笑みがこぼれます。

楽しいだけではなく、うまくできた小説です。
なお、シリーズものの多い著者ですが、この作品は構成上続かないでしょう。
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