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2015.03.14 (Sat)

からくり探偵・百栗柿三郎


「からくり探偵・百栗柿三郎」
伽古屋圭市著
実業之日本社文庫
2015年発行

大正時代を舞台に、発明家で探偵の百栗柿三郎が快刀乱麻な推理の冴えをみせる
連作短編集。

某博士邸で女中をしていた千代さんが持ち込んだ
ホムンクルス(人造人間)事件をかわきりに、バラバラ死体事件、
幻術師にかかわる事件、少女行方不明事件。
百栗柿三郎は第一の事件以降女中兼助手となった千代と、
助手第一助手のお玉さんと共に、難事件を次々に解決していきます。

あ、お玉さんとは、巨大な猫のかたちをした置物に
土台と車輪がついた見た目だけど、よくできていて、
柿三郎が頼むと必要なものを内部から出してくれます。
千代さんとのユーモラスなやりとりや
からくり探偵らしい科学捜査を駆使した推理が楽しい小説です。

しかしこの小説の本当の面白さは最後のお話で明らかになる、
全体に関わる秘密で、これにはうならされました。

いやあ、面白い。
SFにセンス・オブ・ワンダーという言葉がありますが、
それに倣えばセンス・オブ・ミステリとでもいいたい魅力がある、
センス抜群のとてもよく出来たミステリでした。

昨今日本のミステリの水準が上がっているように感じております。
反面、綺麗にまとまりすぎた作品が多いようにも思います。
それはそれで結構なのですが、
本作のような、アッと驚くタメゴロー…
じゃない、大胆不敵な作品も大歓迎です。
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