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2015.08.13 (Thu)

残念ねーちゃんの捜索願い


「残念ねーちゃんの捜索願い」
佐原菜月著
メディアワークス文庫
2015年発行

お酒が好きで、振る舞いがオッサンくさいため男にふられちゃうお姉さんと、
料理が上手で女子力満点の弟。
ある日ひょんなことから、お姉さんの中に、
何者かわからないどっかのオッサンの意識が住み着きます。
そのオッサンとお姉さんは普通に会話でき、
弟はお姉さんのからだに触れることで会話できます。
お姉さんが寝ちゃうとそのからだをオッサンが支配できます。
オッサンは過去の記憶がないようだけど、
じきにその不思議な状況に慣れた姉弟はオッサンと仲良くなっていきます。
ところがオッサンの記憶が少しずつ思い出されていくと、
なんとそれは姉弟の父親―10年前に殉職した刑事―
の死の真相に繋がっていくのでした。

いかにもラノベ的な導入から一転してミステリな展開になっていきます。
正直事件の真犯人は早々と想像ついてしまうのですが、
本書の魅力を損ねるものではありません。

オッサンを含めた三人のやりとりがほろりとさせられ、
また過去の事件を追っていく過程もなかなか楽しい。
よくできた素敵な小説です。

ラノベらしくありラノベらしくない小説で、
作者のセンスの良さが感じられたので、
この作家さん、今後もチェックしてみようと思うのでした。
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