「おきつねさまのティータイム」
高村透著
メディアワークス文庫
2015年発行

尼子拓巳がふと見つけた紅茶専門店。
入ってみると、若い女性がいて、拓巳に気づくと、
注文も訊かずにラプサンスーチョンという紅茶を出してきます。
それがめちゃくちゃまずくて…。
女性は自分の出した紅茶がまずかったと悟るや否や、獣の耳や尻尾が出てしまい…。
その女性は実はきつねの化けた姿だったのです。
この物語は、「人を騙すことがきわめて下手なきつね・トウカと、
人を騙して生きてきた詐欺師・尼子拓巳との、嘘と紅茶にまつわる物語」です。

いやあ、こんなシチュエーションのラノベなので、
人間と化けぎつねとの萌えストーリーかなと想像するところですが、
いっさいロマンスはありません。

商店街の立ち退き工作のために紅茶専門店の店員になった主人公と、
紅茶が満足に淹れられないきつねが、まわりで起こる出来事に関わっていくお話ですが、
いわゆるハートウォーミングな展開ではなく、なかなかシリアスで読ませます。
もちろん感動もあります。
紅茶の知識も得ることができます。

とてもよくできた小説で感銘を受けました。

ちなみにトウカという名前は稲荷の音読みだそうです。
何百年も生きていて人間の言葉をしゃべり、
それでいてうっかり者の彼女のキャラクターが面白いです。
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11/08|Book(怪奇・幻想)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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