「魔法の色を知っているか?」
森博嗣著
講談社タイガ
2016年発行

「彼女は一人で歩くのか?」に続く、森博嗣氏のWシリーズ第2作です。

子供がほとんど生まれなくなり、そのかわり人間は人工細胞を移植することによって
半永久的に生きられるようになった時代。
ウォーカロンと呼ばれる、人工細胞で作られた生命体が生産されるようになり、
人間の世界に溶け込んでいる時代。
今回ハギリ博士はウグイ、そして新たに彼の護衛スタッフに加わったアネバネと共に
チベットで開かれるシンポジウムに出席します。
そこでチベットのある地方では子供が今も生まれているという情報を得ます。
しかしシンポジウムの会場は反乱軍により攻撃され、
ハギリはウグイ、アネバネ、そして女性研究者のツェリンと共に
決死の脱出を試みるのですが…。

森氏らしく、激しいアクションシーンさえも静かな空気感で描かれていきます。
未来における人類の生殖に関する事実が巻が進むごとに、
徐々に徐々に明らかになっていく様はエクサイティング。
250頁強の短い小説なのに、読み手のインテリジェンスを刺激する内容なので、
読み進めるのに時間がかかります。
あ、もちろんわたしはインテリジェンスありませんがね。
云ってみただけです。
登場する某博士の言葉「ガリレィ、ニュートン、アインシュタイン、
そしてマガタ」には興奮させられました。
また、今回初登場のアネバネがウグイに劣らず魅力的です。
「地球の静止する日」を思い出したラストまで、脳が夢中になり読み進み、
そしておかわりを欲します。

次巻は「風は青海を渡るのか?」
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01/24|Book(SF・ファンタジー)コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
この記事にコメント
近未来もの、好きなんですよ!
人類が生殖能力を失った近未来の物語、とても面白かったです!!
「ウォーカロン」のことがもっと知りたくなったので「彼女は一人で歩くのか?」も
amazon Kindle 版で買っちゃいました ^_^
From: akifuyu102 * 2016/02/02 09:40 * URL * [Edit] *  top↑
>akifuyu102さん
おお、お読みになったのですね(^O^)
スリリングな展開で面白かったですね。
工学博士の作者だけあって、フィクションとはいえ、しっかりしたヴィジョンに基づいているところがよいですね。
From: 暗ヲ * 2016/02/02 10:33 * URL * [Edit] *  top↑
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