2017年04月 / 03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月

2016.04.29 (Fri)

臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族


「臨床真実士(ヴェリティエ)ユイカの論理 文渡家の一族」
古野まほろ著
講談社タイガ
2016年発行

井の頭大学の心理学の院生である本多唯花は、
ひとの話を聞いて嘘か真実かを判別できる障害を持っている女性。
その特殊な力を頼られて、警察の犯罪捜査に協力することもしばしば。

そんな彼女がある日大財閥の文渡家から依頼されたのは、
一族のひとりが殺された事件につき、誰が嘘を吐いてるか調べてほしいというもの。
文渡家というのがとんでもな一族で、
ある事件をきっかけに四国にある文渡村に引き込もっていて、
壁により封鎖された村には誰も入れないし、村から出ることも不可能。
つまりは容疑者は文渡一族と使用人に限られており、
唯花は友人、助手、生徒のような存在の鈴木晴彦とともに
誰が嘘を吐いてるか暴き出そうと行動します。
しかし、そんな彼らの前に新たな被害者が…。

古野まほろ氏の小説を初めて読みました。
最初こそ読みにくいなーと感じたものの、
途中からはぐんぐん引き込まれていきました。
警察の介入を許さない、一族のルールが絶対な閉ざされた世界で、
通常の捜査は行わず、発言の真偽のみで事件を解決するという、
新感覚なミステリ。
読者への挑戦状も挿入され本格テイストたっぷり。
最後の唯花が解き明かす真相は驚天動地。
ロジカルな推理には圧倒されっぱなし。
しかし、裏に隠された真相は突拍子もないので、読者を分けるかも。
麻耶雄嵩氏の作品に通ずるアクロバティカルで派手な本格が好きな向きには、
とっても美味しいご馳走でしょう。
もちろんわたしはこの手の作風が好きなので、美味しくいただきました。

ヒロインの唯花に隠された謎が残っているから、シリーズ化されるかな。

おかわり!
関連記事
スポンサーサイト
09:01  |  Book(ミステリ)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://kusopanda.blog130.fc2.com/tb.php/2359-c994f2be

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |