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SFのSは、ステキのS 


「SFのSは、ステキのS」
池澤春菜著
早川書房
2016年発行

声優で歌手の池澤春菜さんは文筆家でもあります。

まぁお父さまが池澤夏樹氏だし、お祖父さまが福永武彦氏だし、
そういう文系の血が流れているという見方もできましょうが、
彼女の文章のセンスよさは恐らくはご自身の才能と感覚によるものだと思います。
だってブラッドラインやらDNAの理由にしちゃったら、
ここだけの話、わたしだって国文学者の伯父がいた(とうに亡くなってるから
カコケー)のにこんな下手くそな文章を書いている理由がつきませんともさ(笑

閑話休題、以前本になった「乙女の読書道」(→コチラ)は
SFやファンタシィを主なターゲットにした書評集でしたが、今回はエッセイ集。SFマガジンに連載されたものの書籍化です。

まず表紙がすごい。
ドヤ顔で写ってる方は著者ご本人ですが、
著者の写真使ってこんなインパクトがあるのは、
わたしが知る限りでは松浦理英子さんの「セバスチャン」くらい(→コチラ)。
さらにお父さまの池澤夏樹氏のイキな推薦文に「星雲賞受賞希望!!」なる文句。
よくできた表紙です。

これ、読了するまで時間かかっちゃいました。
薄目の本なのに、三段組。
さらにそれぞれのエッセイに、イラスト担当cocoさんの、内容に即した
可愛くてステキな四コマ漫画も付いてます。
話題はSF関連のお話が多いですが、知らない書名や用語でてくると携帯ピコピコ。
そういう意味ではかなりの情報量でした。

面白かったのは、本は横にして積んではならないの件。
本は横になった瞬間に死ぬそうです。
死蔵化まっしぐらとのこと。
耳が痛いというか、まさにわたしは積読本を横に積んでます。
だって縦に置くスペースないもの。
結果増え続ける積読本に悩まされてます。
あとお父さまと本の話をなさっているのは本当にうらやましい。わたしの父親は亡くなってますが、特にその手の会話なかったしな。
せいぜい自分ではもったいながって本を買わない(中間小説誌は買ってた)父親に
ミステリをいくつも貸したくらいの思い出です。
息子とはいえ、ひとから借りた本を勝手に他人にあげちゃうのは困りものだったけど(笑
それからパソコンで書く(打つ)作家さんが増えてきてるけど(とゆうかほとんどだろな)、
手書きからワープロにしたら登場人物の名前の画数が多くなった新井素子さんのお話や、
パソコンだといつまでも直してしまうという山田正紀さんのお話など、へええ~て感じ。

SF用語やSF小説タイトルてんこ盛りなので、SFファンにはこれ以上ないご馳走でしょうが、
わたしみたくそうでない読者にも本好きであればすっごく楽しめます。
いやあ楽しかった。
なお、巻末(というにはボリューミーだけど)のステキな用語集も読み応えあり。

連載中なので、続きもいずれ単行本になりましょう。
出版不況とはいえ、本書は売れると思います。

で、読み終わったわたしはといえば本書に紹介されてるエイミー・トムスンの
「ヴァーチャル・ガール」とcocoさんのコミック、「今日の早川さん」既刊3冊を
ポチったわけでございます。
また積読本が増える…いゃ絵に惚れたcocoさんのコミックは
届きしだい読む所存でございますよ。
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暗ヲ

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