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2016.09.18 (Sun)

アリス・ザ・ワンダーキラー


「アリス・ザ・ワンダーキラー」
早坂吝著
光文社
2016年発行

本が出るごとに奇才・異才臭を増している早坂吝氏の新作は、
今回光文社からの刊行です。

少女アリスは名探偵の父親に憧れ、自分も名探偵になりたいと思っています。
でも母親はそんな彼女の気持ちに反対で、もっと堅い職業につけと云います。
アリスが10歳の誕生日を迎えた朝、彼女への父親からのプレゼント…。
それは父親の友人という人物を介して渡されたウサ耳バンド。
それをつけて錠剤を飲むと、バーチャルリアリティの世界で活動できるのです。
さらにその世界はアリスの好きな「不思議の国のアリス」を模したもので、
彼女は「アリス」に登場する名キャラクターのいる世界で、
期限までに5つの謎を解くゲームに挑戦することになります。
ゲームマスターの憎たらしい性格の白ウサギを案内役に、
脱出ゲームや公爵夫人の家で起こった誘拐事件、お茶会での殺人事件、
ハンプティ・ダンプティの落下事件、そして最後に…。

ひとつひとつの謎なぞとその解明も面白いのですが、
なんといっても最後に判明する真実が驚天動地です。
早坂氏の作品らしく、おおいに笑わせてもくれます。

合間に二カ所、現実描写の挿話が組み込まれているのですが、
最後まで読み終えてから見返すと、そのフェアすぎる描写に舌を巻きました。

相変わらずの奇才ぶりを発揮している面白ミステリです。
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