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2016.09.25 (Sun)

カミサマ探偵のおしながき


「カミサマ探偵のおしながき」
佐原菜月著
メディアワークス文庫
2016年発行

以前に「残念ねーちゃんの捜索願い」を読みましたが、同じ作家さんによる新作です。
今回もミステリ仕立ての展開にファンタジー感がただよいます。

御所雄里(ごしょゆうり)は東京で居酒屋「とりい」を経営しております。
そこに同居している外国人に見える美女葛城コトハは探偵なのですが、
今までの依頼といえば荷物持ちや猫探しといったもの。
ところがある日訪れた依頼人により実に探偵らしい仕事が舞い込みます。
―自分の父親が人を殺したかどうか調べてほしい―
コトハは雄里を助手として調査を開始するのでした。

コトハの正体は実は神様…葛城山のいちごんさんなのです。
大昔役行者により力を封じられ、人間として生きているのでした。
酒が大好きなこの神様は、調査成功の暁には
「とりい」でうまい酒を飲ませてもらうのが報酬。
コトハは神様としての力を封じられているため、超常的な能力は持たない普通の存在。
しかし雄里とともに、いくつかの事件、陰惨に見えながら実は日常的な謎なぞを
解決していくのです。

形式的にはライトミステリですが、ホームドラマのような、
ハートウォーミングで楽しいお話です。
それでいて、ミステリとしての構成もちゃんとあるので、読み応えあります。
主人公の雄里が料理人なので、美味しそうな凝ったお料理が
たくさん紹介されているのも魅力です。
なかなかにサービスいっぱいな佳作でした。
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