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2016.11.19 (Sat)

本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド


「本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド」
喜国雅彦、国樹由香著
講談社
2016年発行

雑誌メフィストに連載された作品をまとめたものです。
著者の喜国雅彦先生と国樹由香先生は漫画家のご夫婦です。
それもとても仲の良い…そのご様子は本書でも十分以上窺えます。
本書はそんなお二人の作品が交互に挟まれています。

本棚探偵こと喜国先生はミステリマニア、古本コレクターとしても有名で、
本書ではその知識をフルに生かしH-1グランプリという、
古典の本格ミステリの中からそれぞれある括りの中で数冊選び、
優勝作を決めるという試みをしています。
エッセイですが、坂東善博士と女子高生のりっちゃんのコンビの会話で出来ています。



ちなみにこのコンビは「メフィストの漫画」という、
やはり喜国/国樹先生共著の漫画集の中では漫画で登場しています。
(2005年講談社刊、12月16日講談社文庫版発売予定)
しかし喜国先生の描く女の子はかわいい。
選ばれてる翻訳が現役のものばかりではなく、
新訳版が出ているにもかかわらず大昔の翻訳が混ざってるのは、
本棚探偵の書庫の都合らしいです。
グランプリの優勝作は女子高生のりっちゃんの独自の視点で選ばれるので、
読者に異論があっても無理矢理納得させる巧みな構成です。
まあわたしなぞ、読んでる作品も内容忘れてますから、
全納得でりっちゃんかわいいなあという感想しかないのですが。
本書の喜国先生のパートは27回続くいってみれば主食たるH-1グランプリの他に、
「エンピツでなぞる美しいミステリ」(子供のころの漢字練習帳を思い出す)や、
みすをの「ほんかくだもの」(誰かのマネみたいなやつ)、
「勝手に挿絵」(日本のミステリを挿絵と簡単なストーリーで紹介している)、
ミステリのある風景(ミステリぽい写真を載せている)が前菜のように付いてます。

一方国樹先生はそんな「本棚探偵の日常」をエッセイで描いてます。いやあ喜国先生いいひと。
ほとんど怒ったことないそうです。
人見知りなとこはわたしも一緒なのに、全体ではエラい違いじゃ。
もっとも、本書発刊記念に八重洲ブックセンターで開催されたトークショーで
拝見した限りでは、とても気配りのきく、トークのうまい方という印象でした。
一部わんちゃんがらみの悲しい話もありますが、
概ね本棚探偵の面白楽しい生態が描かれてます。
一部漫画も使われてますが、国樹先生の絵がまたかわいいのです
(喜国先生とは違った意味で)。

ともかくミステリファンなら誰でも楽しめる530頁強の大著です。

ただ喜国先生のグランプリは悩ましい。
読みながら、この本買ってあったっけ、読んだかな、こんな話だったかな、
と記憶力がバブルなわたしはいちいち悩みながら時間かけて読みました。
せめて名作だけでもいつか再読したいのだけど。
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