「ひまわり探偵局」
濱岡稔著
文芸社文庫NEO
2017年発行

この著者の作品を初めて読みました。
書店でこの文庫本を手に取り、キャッシャーに持っていくことを決めたのは、
げみさんによる素敵なカバーイラストにもよりますが、
なんといってもパラパラめくってみたときに目に飛び込んできた、
探偵作家ヴァン・ダインによる作品タイトルの数々に惹かれたからです。
実在する有名ミステリ小説のタイトルが出てくると、
つい読みたくなっちゃうんですよねー。
で、読んでよかったです。
素晴らしくハートウォーミングな作品でした。

ひまわり探偵局と呼ばれる探偵事務所のボス、
40代でムーミンパパみたいな体型のおじさん、陽向万象。
そしてただひとりの助手、“さんきち”さん。
このふたりを主人公に、事務所に持ち込まれる謎ニ編、
そして持ち込まれないけど、
日常の謎を万象氏とさんきちさんがそれぞれ解き明かすニ編。
都合四話からなる連作短編集です。
2006年に発行された単行本の文庫化になります。

ヴァン・ダインの作品に関係した謎の解明を扱った一話目は、
すれっからしのミステリマニアにも興味深いのではないでしょうか。
比べちゃうのは、双方に失礼かもしれませんが、
わたしは以前読んだ竹本健治氏の「涙香迷宮」を思いおこしました。
両者にはミステリロマンティシズムとでも呼びたい、
エキサイティングな香りが共通しているように感じます。

それ以外はぐっと日常の謎に近いけど、
どのお話もひととひとの秘めた想いや隠された想いが主眼になっており、
心を打ちます。

マンガやアニメや小説の情報がなにげにたっぷりばらまかれている点も楽しい。

とっても素敵で読んだあと元気が出る小説…
でした。
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02/18|Book(ミステリ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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