「おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱」
オキシタケヒコ著
講談社タイガ
2017年発行

逸見瑞樹は中学一年生のとき、ある屋敷の座敷牢に幽閉されてる少女ツナと出会います。
彼女は怖い話が好きで、瑞樹は彼女の友達になり、
毎週怖い話をしに屋敷に行くのでした。
そして10年がたち、怪談話を蒐集しては変わらずツナのもとに通う瑞樹でしたが、
身の回りに頻繁に起こる怪異現象を、ふと知り合った「失せ物探し」を生業としている
奇妙な男に相談したあたりから、瑞樹とツナの運命は大きく変わっていきます。

楽しく読了。
後半は急展開、びっくりする真相があらわれ、ラストは感動的でした。
ホラーですが、表紙にあるように、ほんとうは怖いのきらいな瑞樹と、
彼をミミズクと呼ぶツナとのボーイ・ミーツ・ガールです。

人物の描き方が魅力的で、失せ物探しの男の存在はこの手の話ではステロタイプですが、
ほんのわずかしか登場しないのに主人公に影響を与える友人や、
主人公を育てている叔母や叔父のキャラが立っており、ツナの面倒をみている老婆、
一瞬しか登場しない怪奇な本の女性編集長に至るまで、けして長い小説ではないのに、
人物がみな生き生きとしています。

さらに「かうけう」と呼ばれる霊的な存在が、
このような怪奇ものではちょっと見ないユニークな存在とキャラクターで描かれており、
単純にホラーというジャンルに区分けしたくない、
ため息の出るような素敵なエンターテインメントでした。
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03/18|Book(怪奇・幻想)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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