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2017.07.16 (Sun)

ドローン探偵と世界の終わりの館


「ドローン探偵と世界の終わりの館」
早坂吝著
文藝春秋
2017年発行

奇才・早坂吝氏の新刊です。

飛鷹六騎は原因不明の発育不全により、19歳でありながら身長130センチ、体重30キロ。
そんな彼はテレビドラマの主人公に憧れ、刑事になろうとしましたが、
体型のため試験を落ちてしまいます。
失意の彼は、ある大学の探検部の飛ばしていたドローンが
巨大で自分が掴まって飛べることを知り、そのドローンを使わせてもらうため、
その大学生でもないのに探検部に入部します。
やがて彼はドローンを駆使し凶悪犯を捕まえる、
ドローン探偵として世に知られるようになるのでした。

ある時、探検部は奇矯な老人の作ったヴァルハラと呼ばれる建物を
探検することになります。
あいにく六騎はちょうど犯人を捕まえるために両足を骨折していたのですが、
参加を希望。
仲間が探検している間に車の中で待機、
かわりにドローンを飛ばせて館の中を見てまわることにしたのです。
ところが、そのヴァルハラで連続殺人事件が起こるのでした。
外に出れなくなった部員たちと、事件を知りながら動けず歯がゆい思いの探偵。
やがて明らかになる驚天動地の真相。

嵐の山荘テーマですが、さすが奇才、すごい手を使います。

冒頭の「読者への挑戦状」でドローンを使ったトリックを当てろとありますが、
これは誰も当てられないでしょう。
真相を知った時感ずる虚脱感も氏の作品ならでは。

まったく新作を発表するたびにうならせてくれます。
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