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「君に恋をしただけじゃ、何も変わらないはずだった」
筏田かつら著
宝島社文庫
2018年発行

「君に恋をするなんて、ありえないはずだった」のスピンオフ作品。
恵麻の友人で飯島くんのことが好きだった磯貝久美子さんがヒロインです。

大学三年生柏原玲ニはつくづく運がない男。
このたびも付き合っていた女性にフラれ、
貸してあった本を返してもらおうと彼女のマンションを訪れると、
出てきたのは別の女性。
どうも元カノは引っ越したらしい。
ところが、何の因果か玲ニの可愛がっている後輩奈央矢の再会した幼なじみが
そのマンションにいた女性、磯貝久美子。
奈央矢は彼女に恋をしており、玲ニは応援したいところなのですが、
何かの折りに久美子と遭遇し、いつのまにか玲ニは彼女に惹かれて行くのでした。

通常脇役のポジションのヒロインの先輩が主人公なところがユニークです。
人生ではひとりひとりの「自分」が主役ですが、
物語の脇役にもそれぞれの物語がある、そんな当たり前なのに忘れていることを
思い出させてくれます。
玲ニの妹は彼のアパートのクローゼットに居候しており、漫画家志望なのですが、
彼女の書いた漫画のシナリオが随所に挿入され、
それが現実の主人公たちの行動とシンクロしています。
それが立体感を与える構成となっております。
前作のヒロイン恵麻もちょっと登場。

クライマックス、前作と同じく、彼女の自分に対する気持ちに気づいた主人公は
走ります。
純粋な情熱の発露はまぶしく、感動させられます。
そして、もうひとつ、前作同様、途中に挿し絵がないのに、
ラストだけ一枚でかい幸せな絵が入ります。
いやあ、入ると思ってたんだ。
これダメです。
反則です。
これでやられちゃいます。
うまいなあ。
ずるいなあ。

広島を舞台にドキドキきゅんきゅんなラブコメでした。
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03/07|Book(青春・恋愛・ラブコメ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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