「閻魔堂沙羅の推理奇譚」
木元哉多著
講談社タイガ
2018年発行

眼のつけどころがユニークで、魅力的なミステリです。

閻魔大王の娘沙羅は時々不在の父親のかわりに、
死んだ人間の生前の行いをチェックし、
地獄行きか天国行きかを判断して死者を送っています。
彼女のところに来る死者は自分がなぜ誰に殺されたのかわからない者もいて、
それを知りたがるものだから、沙羅はそんな彼らに特別なゲームを持ちかけます。
真実は彼らの持っている情報だけで導かれるので、10分間で解明せよと。
正解すれば生き返らせてもらえますが、
失敗すると、天国行きが決まってても地獄に落とされます。
そんなわけだから、そのゲームに挑戦する者は、
短い時間で必死に自分の死の謎を解明しようとするわけですが…。
自分を殺した犯人を。
気になっている行方不明の息子の現状を。

これはミステリー定番「読者への挑戦状」のアレンジパターンといえましょうか。
主人公たちと同様に読者も推理ゲームに参加できるわけですが、
残念ながらわたしは第2話しか犯人と理由がわかりませんでした。

4短編で構成されますが、各話に個性があり飽きさせません。
1話のヒロインの人生への立ち向かい方、2話の微笑ましさ、
3話の感動、4話の主人公のキャラ立ち、それぞれ短い話ながらよく出来ています。

沙羅さんのファッショナブルな外見に生意気な言葉使いも魅力的。
素敵なメフィスト賞受賞作です。
すでに続編発行が決定しており、楽しみです。
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04/23|Book(ミステリ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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