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「ψの悲劇」
森博嗣著
講談社ノベルス
2018年発行

Gシリーズ第11弾です。
そして最後に「悲劇」とつく後期三部作の第2弾です。

ある年寄りの博士が行方不明になります。
自ら行方をくらましたのか。
事故なのか。
殺されたのか。
自殺か。
判明しないまま時が経ちます。

1年後、博士の縁の者たちが彼の屋敷に集まります。
そこで何者かが博士の実験室に侵入した痕跡が発見され、
博士のコンピュータの中から「ψの悲劇」というタイトルの小説のようなものが
発見されます。
さらにその夜殺人が…。

鈴木という博士の家の執事の目を通してお話が語られますが、
屋敷への客のひとりが島田文子であることから読んでいるこちらは混乱します。
だって前作の「χの悲劇」でねえ。。。
いゃ、前作のラストよく読むと暗示されてるんだけど。
それもはっきりと。
それはともかく、島田さん二十~三十代と描写されてることもあって、
このお話の時代背景はどこにあたるのか疑っちゃいましたよ。

物語後半に衝撃の事実が明らかになります。
これは真賀田四季博士が絡む時代背景の異なる複数のシリーズが繋がっている、
森ミステリィならではの荒技といえましょう。
大抵のファンが複数のシリーズを追っかけているであろうからこそ成立する
面白さなんて、森さん以外無理だろうなあ。

ψという文字はYの縦棒が突き出たような形ですが、
今回の各章引用文はエラリー・クイーンの「Yの悲劇」。
事件の内容もあの名作にある程度似ています。
もちろん途中からは森作品らしいハイパー展開になってくるのですが。

個人的には「χの悲劇」ほどではないけど、衝撃的なお話でした。
しかし最後の最後の展開は…うーん。
これは各シリーズを何度も読み直し、メモを作らないと理解不能。
過去と未来が繋がるエピソード。
そして、恐ろしい。
まさしく、悲劇。

さて。いよいよ次作はシリーズ最終刊「ωの悲劇」。
楽しみです。
このまま御大が登場する流れで行くのだろうか。
「すべF」の時はモブだったけど、
その頃は思いもしなかった重要キャラに変貌したから、
それはそれで楽しみなんだけど(笑
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05/09|Book(ミステリ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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