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「ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで1」
篠崎芳著
オーバーラップ文庫
2018年発行

最近読んだ異世界転移モノの中では、特に気に入った作品です。
某有名作に似ているという指摘もありますが、
そちらを読んでいないため比較できないので、
本作のみの感想となります。

修学旅行中のクラスが丸ごと異世界転移します。
大魔帝を倒すための勇者として、女神様に召喚されたのです。
能力測定を行ったところ、ひとりだけE級勇者、
つまり役に立たない存在だったのが三森灯河、本作の主人公。
女神様によって廃棄遺跡にポイされちゃいます。

この女神様が今までファンタジー系作品で見知ったそれとは大きく違います。
残酷で、まるでブラック企業の経営者のようです(笑
さらに、どうも裏があるようで、怪しい存在。
彼女が生徒たちに勇者の訓練をさせて、何をしようとしているのか、
本当に魔物と戦うためなのか、今のところ疑問です。

主人公の三森灯河ですが、彼はクラスで空気モブ。
これは彼が幼少期に両親から虐待を受けており、
その後親戚に育てられた際に逆に愛情を注がれた結果、
なんともバランスの悪い生き方をするようになってしまったのでした。

さて、主人公が捨てられた廃棄遺跡は洞窟のようで、
またダンジョンのような階層もある場所。
そんなところで彼は襲いかかる魔物たちと必死に戦いながら、
能力のスキルアップをはかり、サバイバル用の経験を増やしていくのです。
女神への復讐心を胸にー
ちょっと「岩窟王」みたいですね(笑
彼の能力は大したことないはずだったんだけど(女神にはまったく効かなかった)、
状態異常スキルの麻痺させたり眠らせたり毒を付与したりの力は魔物たちには有効で、
みるみるスキルやステータスが上がっていきます。

この廃棄遺跡での展開がものすごく長いんです。
本作の頁数のかなりの部分を占めちゃいます。
さらに次々に現れる魔物に対し同じことの繰り返しをしてポイント貯めていくので、
冗長の謗りを免れないかもしれないですが、個人的にはなかなか面白かったです。
特に主人公の能力が低いと侮って油断した魔物に、
だまし討ちのような攻撃をするところなど、一般的なヒーロー像と異なり、
逆に痛快です。

最終的に三森灯河は遺跡を脱出、
その後仲間に虐められていたスライムを友達にして、
とりあえず人間が住んでいる町を目指します。
さらに逃亡しているハイエルフの姫様との出会いを描き、1巻はおしまい。


女神への復讐を誓った主人公が魔物やエルフへの追っ手を殺しまくることには
嫌悪感を覚える読者もいるでしょう。
わたしも主人公の行う殺戮はもちろん、
死が決定的な場所に送られる主人公をせせら笑うクラスメイト、
存在価値のない者は切って捨てる女神、といったダークな描写が気になりましたが、
読み進むうちに面白さが勝り、夢中になりました。

とはいえ、まだまだ序章です。
三森が出会って、すぐに別れたエルフとは、
多分すぐに再会し仲間になると思いますが、ラブコメ展開になるのかどうか。
そもそも彼女が顔を変えてまでして、逃げている理由は何なのか。
女神の元にいる主人公のクラスメイトたちのうち、
彼の処分に唯一反対した十河綾香、超越している高雄姉妹、
主人公とかつて瀕死の猫をめぐって接点のあった鹿島小鳩は、
今後どう関わってくるのか。
クズな男子生徒たちは…まあいいや(笑
女神や大魔帝との戦いのゆくえは?
わくわくです。
2巻が早く読みたい。

あ、そうそう、とりあえず本作中エロはなかったけど、
エルフが水浴しているシーンのイラストが綺麗。
お尻が素晴らしくエロいです(笑
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08/15|Book(SF・ファンタジー)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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