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「賢者タイムが終わらない。」
枕木みる太著
電撃文庫
2018年発行

「賢者タイム」って…これで初めて知りましたよ。

え、どんな意味かって?
恥ずかしいから、ここでは書けませんよ。
知りたかったら、ご自分で調べるか、ぼくんとこ来て耳打ちさせてくださいよ。
というか、すでにみなさん知っていますよね。

さて、本書はその賢者タイムがテーマのめちゃくちゃ面白い作品です。

主人公は遊川賢太、えっちなラノベを書いてる高校生。
なかなかエロくておかしなラノベを書いているようですが、
詰めが甘く、出版には今ひとつ届きません。
でも某レーベルの担当さんは彼のエロさをとても買っているのです。
そんなわけで、ひとりで書けない彼は(ちなみに彼は一人暮らし)
真向かいの団地に住んでいる幼馴染の石黒双葉(実は彼女も小説を書いている)を
呼んで一緒に書こうとしますが、服装に頓着せず、独りよがりで、
しかもえっちな独り言を言う賢太に彼女は怒って帰ってしまいます。
そんなある時、担当さんから短編集を出さないかとの提案がきて、
短い作品ならと順調に書き続ける賢太なのですが、
ある時お向かいさんの窓の中に幼馴染の恥ずかしい姿を見てしまうのです。
どんな?って訊かないでくださいね。
恥ずかしくて説明できないから。
どうしても知りたかったら、本書を買うか、(以下略)。
で、目撃したことに興奮した彼は、思わず(略)してしまうのです、何度も。
その結果大変なことが起こります。
賢者タイムへの突入―。
なんと彼はエロいことが考えられなくなってしまいます。
さあドースル原稿!
しかも彼の状態は日に日にひどくなり、やがてスーパー賢者タイムへと進み、
その結果見た目も嗜好も変わってしまい、なんと学校でモテモテに!
原稿はどうなるんだあ!
作家デビューはできるのか?

彼の書いたエロい作品の一部がいくつか紹介されてますが、どれも面白いんですよ。
作者さんにはいつかそっちも書いてほしいくらいです。

幼馴染の双葉のほか、彼とアオハル(意味わかりますよね)をしたがる
図書委員の早川さん、詳しく説明するとネタバレが心配だから適当に書きますが、
クラスメイトのうた、謎の美少女神宮寺さんといった女性陣に、
賢太のことを心配する親友の成田、エロラノベへの熱意が半端じゃなく、
「ちょっとでもズボンが膨らんだら、キープだ」などと
社内でセクハラまがいの発言を平気でする賢太の担当編集者佐藤がからみ、
エロに対する興味がなくなり、仙人か哲学者のように変貌していく男の悲哀と、
そのかわりモテるようになっていく皮肉な運命が、
面白おかしく描かれていきます。

最後の展開に読者は怒るか呆れるか面白がるか、どれかでしょう。
そんなに長い小説ではないけれど、一気に読んじゃう面白さです。

牡丹もちとさんのイラストが、また妙な魅力があります。
特に冒頭のカラー口絵イラストのシュールさはものすごいインパクト。
ラノベ読む方は多分口絵から先に見るでしょうが、
このイラストの魅力で本書の世界に即引きずり込まれることでしょう。
くわばらくわばら。
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09/09|Book(青春・恋愛・ラブコメ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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