「ミステリー・ウィーク」
ヘザー・グレアム著、笠原博子訳
MIRA文庫
2002年発行
この1冊がすべての元凶でした。
ミステリ・ファンとしては、この「ミステリー・ウィーク」というタイトル、
そして帯に書いてある惹句に惹かれて買ってみたのでした。
数年前ミステリゲームの最中に妻を殺した犯人を見つけるために、
再び前回と同じ参加者を招待し同じゲームを催すミステリ作家。
参加するメンバーはミステリ作家ばかり。
そして再び恐怖の殺人事件が幕を開ける・・・
ありがちな設定ではありますが、読み始めると実に面白く、
グイグイと読ませてくれちゃいました。
唯一気になった点は、男と女の…ラヴシーンがですね、微にいり細にいり…
ディテールが実に精緻に描かれていたことです(微笑
どうもおかしいなーと思い奥付をみたら、なんと!
MIRA文庫はハーレクイン社が発行していたんですね!
つまりこれはロマンス小説だったのでしたぁぁぁ…(早く気づけよw自分ww
一冊読んでしまったらもう中毒です。
よく“ゴキ○リを1匹みつけたら100匹隠れていると思え”
(あれ、100匹だったかなぁ)といいますが、“ロマンス小説1冊読んでしまったら、
100冊読むことになると思え”、です。
積み上げてみましたら、67冊しかなかったのは秘密☆
いゃあ面白いのなんの、次から次へと夢中で読みふけりました。
ロマンス小説はMIRA文庫ばかりが出しているわけではありません。
集英社文庫や扶桑社文庫やヴィレッジブックス等にも含まれております。
サンドラ・ブラウンやノーラ・ロバーツ、ステラ・キャメロン、
キャンディス・キャンプ、リンダ・ハワード・・・
いろいろな作家を読みましたが、パターン的には、まぁどれも似てるといえます。
ドラマティックなストーリー展開の中に熱烈な恋愛がはさまれ、
最後は必ずハッピーエンド(←大事)です。
でもワンパターンで良いのです。
その黄金のワンパこそ心地よく安心して読める魅力なのです。
今はさすがに読まなくなりましたが(ロマンス小説に限らずですが)、
かつては毎月の発売日には平積の新刊から読みたいのを選んで買うのが
楽しみでありました。
ミステリの世界には4F(Fはフィメールの略。作者、訳者、主人公が女性で女性向き)
という言葉があり、売れる要因とされていましたが、ロマンス小説も4Fの世界ですね
(わたしみたいなのは除いて)。
ともかく麻薬のような中毒性を持っておりますので、
知らない方はゆめゆめ近づきませぬよう…。
1冊読むと、いずれ67冊読むハメに陥りますので(笑
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