「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。2」
しめさば著
角川スニーカー文庫
2018年発行

26歳のサラリーマン8吉田と家出女子高生の同居物語、第二弾。

沙優がコンビニでバイトを始めます。
そこで知り合ったあさみというギャルと仲良くなり、
家に連れてくるようになります。
一方吉田が以前フラれた上司の後藤さんはなんと彼に実は好きだったと告白、
沙優のことを知り、家に連れて行けといいます。
そんなわけで、吉田と沙優だけだった空間が賑やかになります。
しかしバイト先には以前沙優が身体を代償に泊めてもらっていた男も働いていて、
彼女の周りの人々に迷惑をかけないために、
やむを得ず家に連れて行くはめになりますが…。

というわけで波乱万丈な第二巻です。
沙優には友達や知り合いができ、自分のこれからを考えるきっかけができます。
いつかは訪れる別れを予感させながら、それでも今の時間を大事にする吉田と沙優。
ギャル語使いまくりだけど、真面目で他人を思いやるあさみのキャラと行動が、
男前ですごく素敵。
けしからん男も登場するとはいえ、
そいつもなんだかんだそんな悪いやつじゃなかったりして、
居心地の良い作品世界に安心するとともに、
読み終えて、しみじみとした感動が湧き起こります。
とはいえ沙優ちゃんの「いいですよ」は切なすぎ。

今後どう展開するのか、続きが楽しみです。

06/01|Book(青春・恋愛・ラブコメ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「帰還した勇者の後日譚②」
月夜乃古狸著
モンスター文庫
2018年発行

異世界から現代日本に戻ってきた柏木裕哉。
しかし帝国が圧倒的な兵力をもって王国に侵攻しようとしていることを知り、
レイリアとティアを連れ、再び転移、王国へ向かいます。
日本から持っていったバイクや花火やチェンソー等を使った裕哉の戦略により、
戦力差のある帝国軍を見事に退け、裕哉は日本に戻ってきます。
今度は王国の王女メルスリアも一緒に。
というわけで、後半は日本での出来事が続きます。
サークルの合宿行ったり、みんなで夏○ミのお手伝いしたり、
大学に出回っているクスリを流している悪い奴らと戦ったり。

正直盛りに盛り込まれた前作と比べると、テンションは落ちますが、
それでも十分面白いです。

最後は彼や異世界人たちの不思議な能力を見た、
妹亜由美や彼のことが好きな茜に詰問されてしまい、
恐らく裕哉の異世界での冒険やチート能力のことがみんなに知られるであろう次巻、
楽しみです。

女神様からは異世界の将来のため子孫をたくさん作るよう頼まれますが、
ハーレム状態のなか、チキンな裕哉はこれからさあどうするのか。
裕哉の友人で面白キャラの斎藤くんが今回あまり登場しなかったので、
次こそはと期待しています。

05/31|Book(SF・ファンタジー)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「戦うパン屋と機械じかけの看板娘(オートマタンウェイトレス)8」
SOW著
HJ文庫
2018年発行

今回物語が大きく動きます。

ルートの経営するパン屋さん、トッカーブロートに現れた謎の男、
マイッツァーはスヴェンの父親と名乗ります。
中身機械のスヴェンに父親がいるはずもないのですが、
その正体を知っているらしいマイッツァーに彼女もなすすべがなく。
マイッツァーはトッカーブロートに居候し、パン屋さんを手伝うことになります。
マイッツァーに口を割らそうとしたスヴェンとレベッカですが、
猟兵機の彼女たちがなんと逆襲を受けてしまい―。

一方、王都ではソフィアが新大陸国家ノアの将軍を迎えることになります。
その将軍とはなんと―。

また一方、魔導師ダイアンは護衛のブリッツドナーとノアの科学者フィアナを連れ、
ある場所に向かいます。
そこで発見したものはなんと―。

そんな、なんとなんとなんとの三者の状況は、
やがてトッカーブロートが襲撃されたとき、一同に会すこととなります。

前回殺されかけたマリーは冒頭意外な形で再登場し、
レベッカとジェコブはなかなか親密になり、
ヒルダべったりのもうひとりの猟兵機、リーリエは意外な能力を発揮し、
宮廷賢者のハヌッセンが久方ぶりに登場し、と盛りだくさんの今作。

聖者と悪魔はどう関わってくるのか。
ルートとスヴェンの関係は今後どうなるのか。
次作がすごく楽しみです。

ちなみに今回の裏主役はペンギンです(笑

05/30|Book(SF・ファンタジー)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「探偵AIのリアル・ディープラーニング」
早坂吝著
新潮文庫nex
2018年発行

鬼才早坂吝氏の新作はいきなり文庫での登場です。

人工知能の専門家の大学教授がある目的のために作った、
刑事AIの相以(あい)と犯人AIの以相(いあ)。
彼は不審死を遂げ、AIの双子のかたわれ以相は行方不明。
一方の相以を見つけた教授の息子、高校生の合尾輔は、
彼女の助けを借り父親の死の謎を探っていきますが、
やがて事件の背後には人工知能が統治する世界を作ろうと画策する
テロリスト集団、オクタコアが存在することを知ります。

オクタコアに近づくために高校生活の合間に探偵事務所を開くことにする輔。
相以が探偵、輔が助手。
一方、以相を奪ったのはオクタコアで、彼女を使って事件を起こします。
もともとライバルだった相以と以相は事件を通じしのぎを削るのですが、
やがてオクタコアとの対決のときが―。

いまどきの小説(特にラノベ)に登場するAIは人間型をしていて、
自由に動き回るタイプをよく目にするように思います。
中には感情豊かで主人公とラブコメまでするものまでありますが、
本作のAIは三雲岳斗氏の初期の作品に登場するような、
パソコンやスマホを通じた電脳空間のみに生息するそれです。
それでいて、ディープラーニングにより成長し、
キャラクタが変わっていく様は微笑ましく、楽しいです。

探偵と犯人のアイデンティティに分けられたふたつのすぐれたAIも、
フレーム問題やシンボルグラウンディング問題からは逃れられず、
通常のミステリとは違う探偵や犯人のあり方に知的好奇心がワクワクしまくりです。

AI同士のライバル対決のようで、主人公の母親の死の真相や、
オクタコアに協力する相以の真意、敵か味方かマザコン捜査官の行動がからまり、
読み手の方向性を混乱させる複雑な構成の巧妙さ。
西尾維新ばりの言葉遊びもAIものの作品世界にジャストフィット、
センスがよいです(あ、ちなみに本作表紙イラストは西尾作品で活躍してる
VOFANさんです)。

早坂さん相変わらずの鬼才ぶりで、
特に最終話のアクロバティックな展開は興奮しました。

本書に登場するエラリー・クイーンの「Yの悲劇」「チャイナ橙の謎」は
読んでるけど、瀬名秀明「デカルトの密室」は知らなかったので、
そのうち読んでみたい。

本作の設定は一回こっきりじゃもったいないので、
らいちシリーズみたいに続くといいなあ。

そうそう、脂肪にエネルギーを蓄積して七十二時間働ける男が出てきます。
そんな連続して働きたくはないけど、脂肪を有効活用していて凄いなあと思いました。
ぼくの脂肪など、役に立たない、どころか身体に悪さする死亡のための脂肪ですからね。

05/29|Book(ミステリ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「西野~学内カースト最下位にして異能世界最強の少年~ 2」
ぶんころり著
MF文庫J
2018年発行

世界最強の異能力を持った少年の勘違いキャンパスライフ、第2弾です。

せっかくお高いブランド品に身を固めて写メ送ったのに、
イタリア美少女からは待てど暮らせど返事がこない。
そんな失意の西野くん、いよいよ文化祭に突入だあ。
あいかわらずフツメンとしてはみんなに相手にされず、
もくもくとクラスで催されるコスプレ喫茶の宣伝チラシを配ってます。
さらにローズに頼まれ、以前命を助けたロックギタリストの太郎助に
バンド演奏の助太刀を頼んだり、頑張ってるのですが評価されず。
あげくは委員長の志水に売上金を盗んだ疑いまでかけられてひどい目に―。

今回異能力を駆使したグロい殺しのシーンはありません。
ひたすら文化祭エピソードです。
そのため単調な印象は否めませんが、
それを救っているのがローズちゃんの屋上での変態シーン。
強烈すぎ!
ローズちゃんみずみずしい。びしょびしょって意味で。
ほんとにこれ、真面目な女の子には薦められないラノベだなあ。
ぼくはもちろん悶絶しました。

書き下ろし短編ニ編併録。
しかしローズちゃんの趣味変わってるなあ。
夏発売予定の次巻で彼女の更なるデレデレが見れるのか、期待して待ちます。

05/27|Book(青春・恋愛・ラブコメ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「俺もおまえもちょろすぎないか2」
保住圭著
MF文庫J
2018年発行

高校1年生の星井出功成は、同じ学校の中等部2年生初鹿野つぶらと
絶賛生真面目交際中。

今回いきなりクライマックスですよ!
わたし的に。
クリスマスイブにつぶらのお母さんに「私をママにしてください!」なんて言われて
ムギュされちゃって。
(イラストで見ると、なんですか。つぶらちゃんより少し年上くらいの
超絶美人さんに描かれてて反則ですよ。うーん、このお母さん好き。)

それはともかく、1巻で物語のそもそもの発端だった、
功成くんが告白して玉砕した先輩青原稀が彼を好きになっちゃいます。
というか、告白されたときから実は好きになっちゃってたみたい?
功成くんと一度デートしたいという彼女につぶらちゃんOKしちゃって。
でも功成くんのこと信じてるつぶらちゃんだけど、
梅香さんと一緒に後をつけちゃって。
ふたりが親密になりそうな気配に飛び出しちゃうのでした。
そんな三角関係―いや、実は梅香さんも?
いや、幼なじみ的ポジションの彼女が功成くん好きなのは、
薄々感づいてましたけどね。
しかし、ニーソの中に指入れさせようとする女の子って、
今までラノベで見たことないような気がします。
なにげに変態。

やがて自分の中の本当の感情に目覚めるつぶらちゃん。
そして彼女と功成くんは、またひとつおとなの階段を―。

いやあ青原先輩がいいキャラ。
1巻の段階では明らかにモブだったのに、こんな形で引っ張りあげてきて、
作者の構成力さすがです。
モブをうまく育てると、面白さが増すの知ってます。
しかし功成くんモテるなあ。
しかもどうやら妹さんまでも?
最後の方の功成くんとつぶらちゃんの甘々イチャイチャぶりが、
恥ずかしいくらい素敵です。

多分続くと思うので、今後も期待マシマシです。

05/26|Book(青春・恋愛・ラブコメ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「14歳とイラストレーター5」
むらさきゆきや著
MF文庫J
2018年発行

今回イラストレーターのユウト先生は14歳のコスプレイヤーでお手伝いさんの
乃ノ香ちゃん、作家のマリィ、イラストレーターのナストキュウリさん、
神絵さん、白砂さんと八丈島に旅行に出かけます。
ユウト先生以外全員女性だー。
美味しいもの食べたり、山登ったり、温泉入ったり。
もちろんお酒も入り大胆になった女性陣のエロエロシーンもあり、
楽しい旅行を満喫するのでした。
そして乃ノ香ちゃんはある決意を―。

全編八丈島旅行記なので、あまり起伏はありません。
観光ガイド的なお話になっていて、
もうちょっといろいろあってもいいかなーとは思いました。
でも、少しずつ仲が近づいていそうなユウト先生とナストキュウリさんの
微笑ましい関係、乃ノ香ちゃんが夢に向かって動き出すところが描かれ、
まったり旅行のあとドラスティックに動き出しそうなこれからの展開が楽しみです。

05/25|Book(青春・恋愛・ラブコメ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 5」
花間燈著
MF文庫J
2018年発行

新章突入です。

桐生慧輝くんは書道部の変態な女の子たちのせいでまともな恋愛ができないと考え、
彼女たちをまともにする「脱・変態計画」を遂行することにします。
変態な女の子たちにひとりひとりアプローチをかけ、
計画を完遂させようとしますが、筋金入りの変態たち相手にうまくいきません。
その合間に小春先輩と付き合っている友人翔馬の浮気疑惑に首を突っ込んだり、
球技大会の日に猫にパンツを捕られて困っている生徒会の愛梨を助けたり、
大忙し。
男を怖がっている愛梨ちゃんには好印象を与えることに成功しますが、
書道部のみんなのせいで、最後はとんでもないことに!?

相変わらず変態たちとの面白エピソード満載。
みんな変態じゃなければ、いい子たちなんですけどねー。
今回一番クオリティ高い変態ミッションは、
慧輝くんが公園でノーパンの妹さんにパンツはかせるシーンかなー。

翔馬の双子のお姉ちゃんが登場したり、
ちょっと前から出てきた愛梨ちゃんが重要なポジションになってきたり、
新章開始巻からワクワクしちゃいます。
次巻が楽しみです。

しかし、放課後の教室で女の子のリコーダーを舐めまわす男の子って
シチュエーション、ラノベで時々見ますが、思春期アルアルなんですかねー。

05/24|Book(青春・恋愛・ラブコメ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「閻魔堂沙羅の推理奇譚 負け犬たちの密室」
木元哉多著
講談社タイガ
2018年発行

好評第2弾。

父親の閻魔大王のかわりに死者の生前の行いをチェックし、
地獄へ送るか天国へ行かせるか判断してる沙羅。
彼女は自分がなぜ死んだのか知りたい者に、特別なゲームを持ちかけます。
真実は彼らの持っている情報だけで解明できるので、10分間で答えろと。
正解すれば生き返らせてもらえますが、
失敗すると、天国行きが決まってても地獄に落とされます。

今回は短編というか中編というか、三話収録。
どれも読み応え十分。
一応いつも基本パターンは同じなのに、よくアイデアが練られて、
飽きさせない工夫がなされています。
本作でいえば二話目が特に毛色が変わってて愉快。
今回閻魔大王が初めて登場したり、沙羅が今までにない表情を見せたり。
いろいろ堪能いたしました。

秋発行予定の第3弾も楽しみ。

05/23|Book(ミステリ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑

「緑衣の美少年」
西尾維新著
講談社タイガ
2018年発行

美少年シリーズ第八作。

美観のマユミこと瞳島眉美、大ピンチ。
その透視できるくらい常人離れした視力で美少年探偵団に貢献してきた彼女ですが、
眼科医の検診の結果、目に対する負担のせいで、失明する時期が早まったと。
それを知った探偵団は今回の作戦から彼女を外すことにします。
このたび彼らが敵対する組織、胎教委員会の主催で
短編映画のコンクールが行われるのです。
題目は「裸の王様」(アレンジ可)。
課題は「馬鹿には見えない服」。
組織に近づくため、探偵団も映画を作ることにしたのです。
しかし締め切りまで時間がない。
眉美抜き(それがいいことか悪いことかはさておき)の探偵団は
どうこの課題をクリアするのか。

ミステリだかなんだかわからないお話のようで、
探偵団の作った映画はなかなかミステリの精神にあふれているから問題なし。
特に団長の作品は感動的でいいわあ。

眉美さんの今後を考えると、センチメンタルな内容な今作。
これは完結に近づいているのかどうなのか。
次作は秋刊行予定の「美少年M」です。

あと、今回、創作の描いた眉美のヌード絵画を美術館から盗み出すお話の短編
「美少年盗賊団」が併録されております。

05/22|Book(ミステリ)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
プロフィール

暗ヲ

Author:暗ヲ
にゃにゃにゃにゃにゃ♪

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム